なんでもネゴシオ、両方履かせろ!
靴をオーダーしたら、ドレスコードがあって、もしかしたらサンダル型のダンスシューズはダメかもしれないということがわかった・・。あーん先走りすぎ。でもいいや、履いちゃおう、と思うのは、スペインっぽい? 先日、ネゴシオ(交渉)と靴屋ついて書いたが、スペインはなんでも交渉制。決まりがあっても、その人がいいと言ったらOK,でもその人がダメと言ったらダメ。 この前、マドリッドのあるオスタルの予約、ネット上では、「週末は3泊以上しかお受けできません。」とかふざけたことを書いてあったので、電話した。「お宅のホスタル、よかったわ。また週末泊まりたいんだけど、予約できる?」「・・OK。」これで2泊でもOKになった。すべてがこの調子。それで、なんでか、電話で頼んだほうが安かった。 ネゴシオ・なんでもあり、出たとこ勝負。考えてもしかたない。来週は遠い未来。そんで、ま、いいか。しゃべってなんぼ、でしゃべり散らかし、店が閉まるので、走り回っている間に一日が終わる。人生に意味なんてない。がんばらなくても、誰も文句言わない。家族と友人を大切にして、仕事は適当にやってればいい。 でもこれは南スペインの話かもしれない。北の人はもっとしっかり生活してるかも。大体こっちの人、話聞けないし、声がでかい。アパートの声は筒抜け。ケンカすると口論が激しい。この前マドリッドに行ったら、みんな声が小さくて驚いた! 先日は女性どうしケンカになり、路上で平手打ち合いしていた(しかもすれ違った他人どうし)!さすがにこれは稀なケースだと思うけど、まさに仁義なき戦い・・・。 靴屋にブーツを買いに行った。こちらは売り切れたら次はいつ入るかわからないので、まだ暑いのに冬支度。なにかを見つけたら即買う。スペイン人には負けないよ! で、だいたいにおいて、靴は片方しか出してくれない。「両方出して」と言おうもんなら、「なんで?なんのために?」くらいの勢い。その靴がディスプレイに使われていようもんなら、「超めんどくさい。買うなら出すけどさ。」と嫌な顔される。 そして履いたらすぐさま「どう?」と聞く。まだそんなのサイズが合うかわかっただけでしょ!履き心地とか、誰も考えてなければ、客も考えてない。悩んでるのは私ただ一人。特にこちらは石畳が多いので、安定感が大事なのだ。 それに、足は左右で大きさが違うということを知らないのか。日本だったら、絶対クレームだよ。とにかく両方履かせろ! 「どっちか買うから。」と言って、ようやく両方出させる。それも、「黒はディスプレイから出すのが面倒だから、茶色履いてて。」と茶色のブーツを渡される。でも履いた感じ、なんか黒とはサイズが違う(さすがスペイン)。靴が安っぽいのだ。 で、午後1時半になったらガラガラと店を閉めた。「もう終わりだから。」と靴を下げられる。ちょっとあんた!2時までじゃないの? そう、時々1時半で閉める店があるのだ。だいたいは10時ー14時と17時ー20時が普通の営業時間。日本人ならこの間、休みなしでずっと働いてるよ!スペイン人もっと働け!こらっ! ・・と怒ってもしかたない。しかたない、しかたない・・。売れても売れなくてもどうでもいい人たち。ノルマもないし、職場のストレスもない(人が一人か二人しか働いてない)。友達が来たらくっちゃべり、そして時間は過ぎていく。それで午後買おうかとまた店に行くと、この靴はなくなっていることがある。だから発見したら買わなくてはいけないの。私はしたことがないけど、服はあとで返品もできるらしい。靴も返品OKなのかしら?まったく驚くよ、この国は。 スペインの靴は安くて、かわいい。ヒールも低いものが多くあるので(石畳用だと思う)、長持ちするかは別として結構楽しめる。 でも靴屋での買物、ちょっとストレス・・。とにかく両方履かせろ!