2007/06/17(日)11:19
ポールボギューズに学ぶクレーム処理について
アトリエモモの小野京子です。
先週のポールボギューズの話。
新国立美術館の建物は人目をひくし、
ことにこのレストランの景観は、外から見ると驚く。
厨房は円錐形の中にあるらしい。
店に入ると、「上質な落ち着いた空間」というよりは、
「へ~え。おもしろ。あ、東京タワー見えるね」というおのぼりさん用空間。
そこで、一人の紳士がわれわれの隣にすわり食事をしたのだが、
まず、ワインの試飲をさせないのはなぜか?とクレームがついていた。
その後、この紳士が猛烈に怒りだした。
いわく、
「なぜ、暖かいスープがないのか!?
スープは前菜の中にあるガスパチョのみで、これはフランス料理店としておかしい!
和食には汁か味噌汁、フレンチにはスープと決まっている。なぜきちんと説明しないのか?」
というようなことらしい。
カメリエーレ(あれ?これはイタリア語か?)は、ただ恐縮して縮こまっていた。
それでいいのか?
クレームがきた場合の対処法。
あなたならどうする?
まず、私が思うに、ここは「ビストロ」と名乗っている。
堅苦しいレストランじゃないよ。と言っているわけよね?
だったら、そういう説明をして納得いただけばいいんじゃないの?
メニューには、料理長の心が繁栄されているはずである。
だったら、カメリエーレ(ギャルソン?仏蘭西でボーイさんはなんて?)は、一度厨房に入って相談してくる(もしくはそのふりをして)、店のコンセプトを説明したらどうか。。。
いや、要は、楽しい食事中に、お隣のクレームが気になってしまっただけ。
お客さんのクレームっていうのは、避けきれない。
そのとき、どういう対処ができるか。
相手の言い分を聞き、謝罪が必要な場合は心を込めて謝り、かつこちらの主張もくずさない。
一歩間違えるとすごく面倒になるクレーム。
しかし、対処によっては、むしろ良いコミュニケーションの道具にもなるのよねえ。
・・・などと考えながら、お腹いっぱい。