水芭蕉 Lysichiton camtschatense
夏が来れば思い出す♪ と「夏の思い出」のなかで歌われる水芭蕉。あまりにも有名な歌なので、夏の花なのかなと思われがちだが、実は春一番、雪解けと共に咲き出す早春の花である。点々と湿地に群れ咲く様は夢の世界への入り口のようだ。先日まで雪の白だった場所で雪のように白く咲いている。ちなみに昨日は、当地は雪。夜うっすらと積もったが、湿原のなかは温度も高いとみえて真っ白な花も痛めず綺麗な姿にうっとりとしている。この白い部分は包であって、花びらではない。これはサトイモ科で単子葉植物なのだ。 珍しく、綺麗なのに盗掘などに遭わないのは、特有の変な匂いと有毒性にあると思う。匂いまでは画像では伝わらないが満開時にはなんともいえない、変な匂いとなる。