2010/07/23(金)03:15
お札シリーズ 2 (ユーロ札と見本とコイン)
Break Time (一休み)
今回はユーロ(Euro)の紹介です。
ユーロ(Euro) €
ユーロは欧州の経済通貨同盟国で現在使用されている通貨です。
但し、全てのヨーロッパの国が経済通貨同盟に加入しているわけではないので、加盟していない国は相変わらず、その国の通貨に両替する必要があります。
2002年1月1日に現金の流通が11カ国で開始されてから、現在経済統合により導入しているのは16カ国に過ぎません。
しかし、後発のユーロですが、今やドルに次いで、基軸通貨(国際間の取引に使われる通貨)になりつつあるお金です。
オーストリア、ベルギー、ドイツ、フィンランド、 フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スペイン
ギリシャ、キプロス、マルタ、スロバキア、スロベニア
※ その他、通貨同盟などによって、相手国と同じくユーロを法定通貨とした小国などもあります。(アンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカン)
ユーロの導入について
導入していない国の中にはイギリスなどの大国も入っています。導入しているかしていないか・・については、その国の経済理由があるからなのです。
ユーロの導入は、「その国の財務状況、物価の安定性、為替相場の変動幅、長期金利などについて、決められたマースリヒト基準をクリアしていなければならない。」と言う条件があります。つまり、加入したくても入れない国が存在するわけです。
また、クリアできても、国民投票で否決される場合もあるのです。
今回問題になったギリシャについては、そもそもそれら基準をクリアしていないのに、インチキして達成している振りをして加入に漕ぎ付けた経緯が指摘されています。
ユーロ紙幣
さて、今回、ユーロを紹介するに当たって、手持ちのお金では高額紙幣の持ち合わせがありませんでした
もっとも200ユーロ札や500ユーロ札に関しては、高額故にほとんど市場に流通していません。しかし、今回奥の手を使って紹介します。
ユーロ表側 5、10、20、50、100、200、500ユーロ札の7種類。
ユーロの紙幣のデザインはすべての国で共通。
ユーロ裏側???? 実は、これは見本紙幣なのです。
この紙幣は、2002年1月1日に現金の流通が始まる前に、パリの某デパートが事前の訓練用に使用していた、限りなく本物に似せた偽物なのです。
突然の導入ではお店が混乱します。
従業員に、事前に紙幣を覚えさせて間違えないように練習していた時のお札ですが、どうもデパート用ではなく、公式の練習用のお札のようです。
実際のお札とどう違うか? 上の段が偽物です。
偽物の方が、わずかに小さく出来ていますが、柄は一緒で比べると色が微妙に異なるのと、ホログラムが本物には付いている事が違う程度です。
5ユーロ紙幣・・・本物
1ユーロ・・東京三菱BKの昨日の買いのレートはCASH 114.37円。
5ユーロ・・・571.85円。
10ユーロ紙幣紙幣・・・本物
10ユーロ・・・・1143.7円
100ユーロ・・・11437円
200ユーロ・・・22874円・・・高額過ぎて市場にはない
500ユーロ・・・57185円・・・同
20ユーロ紙幣紙幣・・・本物
50ユーロ紙幣・・・本物
ユーロのコイン
コイン、上段は全て練習用の偽物。下段は本物。
左から2ユーロ、1ユーロ50セント、20セント、10セント、5セント、2セント、1セント
お札の柄は全ての国で共通ですが、コインに関しては、裏側は加盟国が各々自由な柄で印刷しているのです。
肖像もあれば、国を代表するような建物。イタリアはレオナルド・ダビンチの人体図などのせています。
1ユーロと2ユーロの柄が同じ国もあれば異なる場合もありました。
2ユーロの重さは500円玉と同じでした。