日本語学習の手伝いをしながら自らも学ぶ
仏人友人Sに頼まれ日本語の勉強を手伝っている。彼女と小学校の課外授業の付き添いの時に知り合ったのは7,8年前のこと。日本に2回行ったことがあり日本好きな彼女に日本語を教えて欲しいと頼まれ、私は未経験で自信がなかったので「日本語の勉強を手伝う」ことと「日本語の教え方を学ばせてもらう」ことを交換、という形で気軽に始めた。外国語としての日本語は発見だらけで私自身とても勉強になったが、その後コロナで数年間中断し、Sの要望で昨年から再開した。Sは初心者で未だにひらがなの読み書きをマスターしていないので会話中心にしている。そんな彼女には「みんなの日本語」だと難し過ぎるため、当初は私自身のためにも要点をわざわざWordで日仏語でまとめていたが面倒になってやめた。これだけ揃えたのでレッスン内容を考えたり分からないところのチェックには役立っている。今は教材「Manekineko」を各自用意し、文法は読んで理解してもらっているが、日本人が自然に使っている助詞は本当に難しくてかわいそうになる!最近、やっと動詞を教え始めた。まずは名詞を加えれば使いまわせる「します」の現在形、過去形の練習から始めて動詞を少しずつ増やしている。先日、一回のレッスンだけで私も疑問に思ったことが3点もあって頭を抱えた。⚫︎動詞「知る」「知る」の現在形は「知ります」になるが、実際に「私は知ります」とは言わずにこう言う。肯定「○を知っています」否定「○を知りません」否定系は「知っていません」にもならないから不思議すぎる…調べたら、このケースだけは特別らしい。https://www.tomojuku.com/blog/teiru2/なるほど〜⚫︎動詞「〜ていません」アニメOne punch manの話になり、既に教えた「見る」を使って話そうとした。「私は全部見ませんでした。」うーん、とっても違和感がある。と言うのは途中までしか見ていないけど、これから続きを見る可能性はある状況だったから。この場合はこっちの方がしっくりくると気付いた。「私は全部見ていません。」仏語より英語の方がわかりやすそうだと思ってSに説明したら、すぐ理解してくれた!「見ませんでした」→ didn't watch 「見ていません」→haven't watched (yet)私はろくに英語を話せないが、大昔に勉強した文法は役に立った♬実際にSが使える様になるのはまだまだ先の話だろう。⚫︎漢字「先」「今週、来週、先週」を漢字で書いて説明していたとき、「先」はこれからのことを意味するのに、何故過去のことにも使うんだろう、と疑問を持った。答えはこちら。https://kanjibunka.com/kanji-faq/mean/q0298/なるほど、中国と日本では正反対の意味なのか。ややこしい!