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ラクロス大好き♪ NORIの人生旅日記

ラクロス大好き♪ NORIの人生旅日記

「第二の故郷から」2004/5/8

「第二の故郷から」

 私が4年間を過ごした松江で卒業から5年もたって、学生と一緒に走り回ることが出来るのは不思議な感覚である。しかもちゃりで。しかも平日に。思えば、田舎すぎて4年で飽きたってよく言ってたけど、変わらない町の風景はやっぱり懐かしさを運んでくる。ゆっくりと時間の流れる松江でふと振り返ることがある。

 大学生活で何を学んだのか?と聞かれたときが一番返答に困る。はっきりいってラクロス以外に何をしたのかさっぱり記憶にない。しかし、ラクロス漬けだったか?と聞かれたら、関東・関西のトップチームのように死に物狂いで練習に明け暮れたというわけでもない。思いっきりやったのは3年生の幹部学年のときだけ、というのが当時の中四国のスタンダードなラクロスライフだったわけで。もちろん当時の島根も例外なく、スタンダードなチームだった。私も4年では旅行したり、違うチームで練習したりと、ある意味自由なラクロスライフを楽しんでいたっけか。一言で言えば、暇を持て余した学生だったということである。今のように4年まできっちりラクロスに熱中することが出来る環境はある意味羨ましい。

 最近思うのは「時代の変化」を感じるということ。私が大学に入学したのはバブル崩壊後の混沌とした時代。しかし学生に危機感はなく、なんとなく大学に入り、普通にスポーツを楽んでいた。しんどいことをし続けるのは嫌で、それなりに楽しむことができればよかった。今とは違い、整った環境もなく、目指すべきものも決まってはいなかった。ただ、流れに乗って進んでいるだけで充分だったように思う。だからだろうか?同世代、それ以上で今もラクロスに携わる人は限りなく少ない。みんなラクロスが大好きだったし、今でも懐かしく思い出す。けど、今の熱とは何かが違う。今や中四国の組織も整いつつあり、年間を通じて何をすべきかも決まっている。チームは一丸となり「掲げた目標」へ向かって合理的かつ効果的に練習を進め、自分の成長を図ることができる機会がある。個人でもラクロス活動を通じて考え方や行動において成長することができ、それが人間的な厚みにつながる。そう考えると、一生懸命ラクロスに打ち込んだ代償は何らかの形でプラス効果として手に入るはずだ。また、今は人間力とでも言うのか、社会に出るとすぐに対応できる即戦力を必要とする時代だと思う。効果あるものへの投資、今は当たり前な考え方だけど、それも10年前に感じることはできなかったことのひとつ。合理的な社会へと変貌を遂げ、当然学生社会もラクロス界もそれに追随しているように思う。

 大学生活終盤、私のラクロスの興味はチームから離れ、中四国ラクロス界へと移っていった。自分の行動の成果が評価として欲しかったのもあるかもしれない。でも、一番は本気で上を目指す選手がいるなら、まず環境を整えることが一番だと思ったからであり、その「思い」だけで動いてきた。あれから10年近くが過ぎて、勝ちたいと本気で思うチームや選手が増えてきた今、それを叶える指導者・環境は整い、選手の考え方もラクロスの捉え方も変わってきたように思う。ここ島根大学も例外ではない。ただ、一生懸命打ち込んだら、なにかしらの喜びを感じたい。またそれを感じるまで頑張らなければ、意味がない。マイペースな田舎っ子の島根がどこまでできるか?誰よりも今を楽しんでいるのは、私だろうか?



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