JUNK ISLAND

ミサリ、学校はどう？


・・・思ってたほど面白くありませんでしたわ


まだ編入して1週間でしょう？そんなこと言ってたらこの先大変よ？


・・・皆がワタクシを変な目で見るのが嫌
ワタクシはただ自分が出来ることをやっているだけなのに・・・
最初のうちは皆ワタクシのことをちやほやしたくせに
今は先生までワタクシを疎ましそうな目で見ていますわ
それに・・・


～♪（着信音）

ん、会社から？
はい、私よ、今はオフなんだからやたらと電話しないでと・・・
うん、うん・・・そう、例の件を向こうの会長が承諾したのね？
わかったわ、すぐ戻るから会議用の書類をまとめておいてちょうだい。
ごめんねミサリ、ママ行かないと・・・


・・・大事なお仕事なら仕方ありませんわ
いってらっしゃいませお母様





～現在～


・・・仕事のほうが大事で娘の言葉なんかろくに聞いてなかった・・
母親失格ね


私もずっと放任主義だったからなぁ
キミと同じく失格だな・・・


あの子は私以上の美貌と才能を持ってる
あの子は表舞台で輝くことを約束された子なのよ
私がかならずあの子を・・・今度こそ母親として導いてみせる


・・・そうか
しかしなんでまた急にそんなことを思うようになったんだい？


・・・会社のスタッフも育って私の指示がなくても仕事をうまくこなしてくれるようになって
昔のように私が直接出向くことが少なくなって自分のことを考える暇ができてね
ああ・・・あの子のために私はなにをしたんだっけなって考えたら
何もしてなかったってね・・・
あの子が生まれたとき私はこの子のためならなんでもするって誓ってたのに・・・ね


・・・










でさー俺はこう言ってやったんだよ
「てめーに食わせる冷麺はねぇ！」ってな！


は、はあ・・・（この人なんでボクにからんでくるんだろう・・・）

ゴゴゴゴゴゴ・・・・


な、なんだなんだ！？


じ、地震！？


いや、この揺れはまさか・・・







おーっほほほほほ！
出てきなさい天童寺亮！
ワタクシの最高傑作ギガスノイド「スルト」でテンライオーを黒こげにしてあげるわ！


やっぱお前か時羽！


え、ええええ！？
ちょ、ちょっと田中君なに普通に言い返してるの！？


いくぜっ！
テンライオォォォォォォォォォ！！！！


さあ、やってしまいなさい！


あいさー！








ん・・・運転手、ちょっと止まりなさい


？どうしたの、あなた


あっちを見てみなさい


？なにが・・・










あれは・・ミサリ？


昨日夜遅くまで工房でなにかやってたみたいだったが・・・
あれを製作していたみたいだねぇ


！あの子また自分の手を汚して・・・！


最近は自分の部屋にいるより工房にいる時の時間のほうが長いかもしれないな
はっはっは


あなた、知っててそんなことを許していたの！？


・・・私もあの子になにもしてやらなかった駄目な父親だ・・・
キミよりも近くにいたはずなのにな・・・
だからせめてあの子が喜んでくれるならとあの工房を与えたのだ
・・・まさに駄目な親の見本だな・・・


・・・











・・ほんと、私たち駄目な親ね・・・
（携帯を取り出して）私よ、今夜本社に戻る為のチャーターだけど
席は私一人分でいいわ


おまえ・・・いいのかい？


いいわ
あの子のあんな生き生きとした顔モデルの仕事を手伝ってもらったとき見たことないし・・
今回は諦めて私一人で帰るとするわ・・・
でもいつか、あの子の心が少しでも変わったら本社に連れて行くわよ？


ああ、わかった


まったく・・・あなたに任せるんじゃなかったわ


はっはっはっは





雷王剣招来！！


やりなさい！ブレイズバースト！！


ちょーかい！！


・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・