2006/09/04(月)15:29
父の日
父の日
9月3日 NZでは今日は父の日。
実は今週の初めにオークランドにいる上の息子がインターネットで新しい車を買いました。2週間ほど前、今まで乗っていたプリメーラを売り新しい車を物色していたところ、ポルシェの944をWBの住むHawkes Bayで見つけました。初めは一寸値段が高いかも? なんて思っていたのですが、聞いて見ると左程でもない様子。息子からの依頼で、WBの住むHastingsの隣町へ車を見に行ったのが火曜日。そして、めでたく商談がまとまって昨日が引き取りでした。
皆さんは 若いくせにポルシェ!?と思われるかもしれませんが、実はこの車息子より2歳も年上の彼女です(笑)。1983製のポルシェ944 89年に英国から輸入された車です。勿論マニュアルミッション。息子もNZで俗にボーイズレーサーと言われる年代は卒業し、運転して楽しい車を探すようになりました。
さてそのポルシェ。 まず愕いたのが車のコンディション。
今までWBが見た中古車の中でOne of the bestと言って良いほど程度の良い車です。
とてもとても83年生まれの車には見えません! 聞けばずっとガレージに保管されていたとの事。
外装はさもありなんと思われる程度の良さ!内装も外見に劣らず良い状態を保っています。
距離は約13万キロほどですから、年式から言えばかなり短いと言えます。
唯一つ難点といえばパワーステアリングがない事。
944はポルシェの入門クラスとしてかなり日本でも売られたと思いますが、日本に入っていた車は殆どがパワーアシスト付き。でもこの車は英国からの輸入なので一寸事情が違います。
とりあえず、息子に電話で車のコンディションをリポートして、後は息子と売り手のおじいさんで値段交渉。勿論WBは一銭も金銭的な補助はしていません。全て彼が自分の車を売ったお金、バイトで稼いだお金での購入です。WBが補助したのは、オークランドからネピアまで飛行機代だけ。
昨日の引き取りでは息子も余りの車の状態の良さにビックリ。そして運転してまたまたビックリ。
この944、スポーツカーの理想とされる前後の重量比50対50を実現した数少ない市販車。
WBも週初めの試乗で直ぐにこの50:50を実感しています。有り余るパワーと絶妙なバランスで、とに角ワィンディングロードが楽しくてしょうがなくなる車。そして、日本のスポーツカーと言われる車がオモチャに感じるほど別次元の車 と言ったらわかるでしょうか!?
息子も彼の年代にしてはかなりの車歴の持ち主なので日本車との違いは直ぐに感じたようで、おなじような感想を口にしていました。
午前中に車を引き取り、一旦家に戻り今度は昼ごはん。
二人で市内のイタリア食材店まで買出しに行き、パスタの昼ごはんとしました。
午後からはまた二人で車に取り付いて、マイナーな部分の補修、修理、調整と楽しい時間を過しました。さて車が一段落した時点で今度は晩飯の仕度。
何が食べたい?と本人に聞くと「親父の焼くステーキ!」との答え。ではという事で、近所の日本人が経営する牧場から購入した取っておきの総霜降りの大判サーロインを焼くことにしました。一枚約く500g!! WBでも食べきれない大きさです。そして父の日という事で、プレゼントで息子がピザを焼いてくれる事に。
勿論、バイト先でしっかり仕込まれたソース、生地から作る本格的なもの。
それにサラダでメニューが決定。久しぶりに我が家のテーブルが一杯になりました。
普段は飲まない息も昨晩は白を少しだけお付き合い。お供はマルボロー産のシャルドネー Oyster Bay。二人ともお腹一杯食べて う~ん満足!!
話題の中で親として一番気になるのが来年の大学卒業以降の事。
彼の考えは、卒業後今バイトしているパスタのお店オーナーから分家してもらい、一軒パスタショップを自分の住む地域に出店する事。出店場所の選択も含め、検討しなければならない問題も沢山あります。
大学で経済を勉強していても、実際のビジネスにそれがどれだけそれが役に立つのか?
WBがオークランドに居れば直ぐに相談にのれるのですが、新しい仕事の開始が予定より遅れているのでオークランドへの戻りが来年にずれ込みそうな感じなので残念です。
息子と二人でいじる車。 そして二人で作る食事。
食事を作りながら、食べながら久々に内容の濃い親子の時間を過しました。
何年か前、一時はかなりの親に反発しててこずった時期もありましたが、今は素直に親の忠告を聞けるように成長した息子。
その息子にちょっと頼もしさを感じた一日でした。
一人と一匹で暮らすWBは父の日とは無縁と思っていましたが、思いもかけず楽しい父の日Weekend。
でも楽しい時間直ぐに過ぎて行き、彼は一泊して翌朝オークランド向け出発しました。
オークランドまで6時間半のドライブ。でも新しい車で長い道のりが短く感じる事、そして安全に到着する事を祈るWBです。
では。