~日本総領事館からのお知らせ~*AK発 White Bearの日記*
今年の夏は大変暑いそうで、皆さん元気ですか?台風も来ているのですね?久しぶりに日記を更新します。今日は一寸恐いお話し。まずは日本総領事館からのお知らせを見てください。~日本総領事館からのお知らせ~髄膜炎菌の予防接種報道について最近、当地紙ニュージーランド・ヘラルドの紙上において、髄膜炎菌に関するキャンペーン報道がなされています。この菌に感染しますと、髄膜炎や敗血症を引き起こすとのことで、手遅れになると死亡したりすることもある恐ろしい病気です。今回新聞で大きく取り上げられたのは、ちょうど予防のためのワクチンの国内認可がおり、未成年者に対する予防接種が開始されるとのタイミングにあわせたものと思われます。つきましては、在留邦人の皆様にもお知らせするのが適当と思い,当地の新聞報道やニュージーランド保健省が発表している内容を中心に下記のとおり御紹介します。新たな情報が入りましたならば、改めてお知らせしたいと思います。なお、保健省の髄膜炎菌に関するウェブサイト(http://www.immunise.moh.govt.nz)も御参照下さい(7月21日)。 記1.髄膜炎菌による感染は、進行が速く、短時間に髄膜炎や敗血症を引き起こし、 手遅れになると死亡に至ることもあります。 この感染症は、当地では、meningococcal disease又はmeningitisと呼ばれています。 Meningitisは、髄膜炎と訳されますが、別の細菌によっても発病します。2.先進国の中ではニュージーランドでの発症例は多く、1991年以来約5400人が罹患し、 220人が死亡しています。年間では平均して16人がこの病気で死亡していることになります。 罹患した人の80%は19歳未満で、しかも5歳未満の幼児が50%を占めています。 また、島嶼国人及びマオリ人の罹患率は、欧州系のニュージーランド人のそれぞれ 4倍、2倍となっています。3.髄膜炎菌で起きる髄膜炎は、患者の呼吸器系から外に出される咳、痰、鼻水等で感染します。 しかし、感染力が強いわけではないので、発病しない人も多くおりますが、 抵抗力の弱い子どもや免疫力が落ちた人は要注意です。 予防は、流行時に人混みを避けたり、外から帰ったら手洗い・うがいをする、 日頃から体力をつけておく等の一般的なことです。4.感染したときの症状としては、インフルエンザと似て、発熱、吐き気、首回りや関節の痛み、 眠気、発疹の他、明るい光を嫌がるといった徴候が表れます。 このような徴候がみられたら速やかにかかりつけの医師に御相談下さい。5.ニュージーランド保健省では、生後6ヶ月から19歳のすべての人に無料でワクチンを接種すべく、 まず発症率が高いマヌカウ地域及びオークランド東部(Glen Innes, Hamlin, Mt. Wellington, Otahuhu, Panmure Basin, Point England, Tamaki)を対象にこの7月19日から接種を開始しました。 児童・生徒については学校単位で、学校に通っていない未成年者については GPその他一次医療機関で接種を受けられるということです。 なお、接種地域は徐々に拡大し、2005年半ばまでには全国での接種が完了する予定です。以上御理解いただけましたか?髄膜炎がどの程度の恐い病気かというと、死亡率が約4%、治癒後も重度の障害を残す人が約20%、残りの約75%の人たちが障害の程度の差さえありますが、治癒後何らかの障害を抱えて生活しています。死亡率から見ればガンやエイズの方がもっと恐い病気になりますが、若年層に取り付く病気という意味で恐い病気でもあります。また、何らかの障害が残るという意味でも同じです。この病気、若年層だけの病気かと言うとそうでもありません、大人も罹患します。友人の奥さんも罹患し闘病生活は1年以上になり、一時は死ぬことも覚悟したそうです。幸い治癒しましたが完全ではなく未だに障害を抱えての生活を余儀なくされています。このほかにも良く聞く病気は、B型肝炎、破傷風などがあります。勿論ガン、心臓病等の現代病も多く発生しています。特に心臓病はPacific Islanderの間に多く、日本からオークランドの病院に研修に来ているある心臓外科医は、2年半の間に500例以上の手術を執刀したそうです。これは大変な数字で、日本の心臓外科医の一生涯の手術数を遥かに上回る数になります。NZは移民立国です。しかし移民の過半数がPacific Islander(南太平洋諸島からの移民)です。そして、これらの人々の暮らしは貧しく、厳しいものがあります。そのため平均寿命も白人や黄色人種に比べると遥かに短いのも事実です。ただ、幸いなことにNZの医療システムは日本に比べても遜色ないレベルにありますし、分野ごとに見れば遥かに進んでいる部分もあります。また、NZの病院を訪れて思うことは、明るい、清潔、気さくな雰囲気等、日本の病院には欠けていると思われる部分がしっかりとあります。何より違う点は日本の病院特有のあの「匂い」がないことです。オークランドには子供専用の通称"Starship"(宇宙船)と呼ばれる病院がありますが、外観は勿論全く病院らしくないし中で働くの先生も皆私服。日本人の目から見ると大きな小学校か保育所のような感じがします。病人に如何に快適にそして病気を出来るだけ忘れるように(病院に居る事を)留意して作られているのが西洋の病院ではないかと思います。NZでは医療の分業制化確立されていて、お医者さんは殆ど全てが個人単位。また、医療施設も日本に数多く存在する総合病院的なものは殆どなく、個人単位のスペシャリスト(専門医)が必要に応じて医療施設に出向いて治療に当たるのが普通です。医療施設も民間ベースの場合は療養所的な雰囲気が強く、リゾートホテルと見まがうような施設も存在します。さて、話題をWB個人のことに戻しましょう。引越しは来月の7日。そして今はダンボール箱の山に埋もれて生活しています。この家に引越して来るときに整理が全く出来なかったので今回が大掃除の良い機会になりました。NZは個人売買が盛んなので、売れるものはドンドン広告を出して処分しています。古い電気釜などもちゃんと売れるのですよ。勿論日本人の方に。引越しまで残り10日になりました。頑張らねば。そのうち新しい家の写真をアップしますね。では。WB