テーマ:グランドカバー(1557)
カテゴリ:クラピアの植栽シート
株式会社エスビーエル(クラピア開発企業のグループ会社)のサイトが公開されました、その中で以前から問題になっているクラピア用防草シートに関しての記事が、今までとは違った内容で発表されました。 さっそくその内容について紹介したいと思いますが、その前に和光市広沢複合施設「わぴあ」のわいわい広場で先日行われたイベント「わぴあmamaマルシェ」の会場で見られた、クラピアの悲惨な状況をお伝えします。 クラピアの部分を拡大しました、冬期間は不織布で養生したようですが、捲れあがってボロボロになっています、この状態で不織布の効果があったとは到底思えません。 下の画像の引用先 → https://x.com/hiyokobio/status/1769175949659218069?s=20 シートが原因で冬は悲惨 どうしてこうなったかと言うと、クラピア用防草シートを本来は使ってダメな場所で使用したことによって、通根不良などの不具合が発生しました。 このような悲惨な状況になることを正規販売店も理解したようで、ここにきてやっと重い腰を上げてくれたようです。 それでは今回どのように変わったか具体的に説明します、大きく変わったところが3か所ありますまず一つ目です。 変更前は → 直植え工法と比較すると踏圧にはやや弱くなります。 変更後は → 直植え工法と比較すると踏圧に弱く、休眠が早くなります。 表現が「やや弱く」から「弱く」に変わりました、実際に弱いのだからこれについては正しい表現に戻っただけです、また休眠についても付け加えられました、これも以前から指摘していたことです、やっと皆様に伝わるようになりました。 広場にシートは向かない 二つ目です。 変更前は → 公園内でも遊具周りやドックランなど強い踏圧のかかる場所ですと、シートまで擦り切れる場合があるため適しません。 変更後は → 公園のイベント広場や遊具周り、ドックランなど、不特定多数の集客を予定する場合や強い踏圧が見込まれる場所には適しません。 今回追加された内容は「イベント広場」「不特定多数の集客を予定する場合」です、これは和光市広沢複合施設「わぴあ」のわいわい広場の惨劇などを見て、新たに付け加えられた最重点注意事項だと思います(わいわい広場の惨劇とは) こういった場所には「適しません」と言い切っているので、クラピア用防草シートの欠点を正規販売店も完全に認めた形になっています。 クラピア用の防草シートは使うなと言ったのに 三つ目です。 変更前は → 修景地や個人庭での使用なら問題ありません。 変更後は → 全面被覆後であれば修景地や個人庭で使用頂く踏圧は問題ありません。 以前は個人庭の使用は問題ありませんと言い切っていましたが、ちょっと表現があいまいになりました、踏圧のかかりやすい場所では不具合が発生すると繰り返し指摘したので「全面被覆後なら問題ない」としたようです。 そうは言っても、踏圧によって全面被覆せずスカスカ状態になるのが問題なわけですから、根本原因(踏圧)が全面被覆の前に発生する個人庭だと、やはりシートは不向きでしょう。 以上ですが、これはあくまでも正規販売店のサイトでお知らせしているだけで、オンラインショップの商品説明にはまだ反映されていません。 なので正規販売店は和光市広沢複合施設「わぴあ」のような被害が今後出ないように、クラピア用防草シートの欠点を早急に商品説明に反映させるよう周知してください。 ---------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------------- 今年クラピアを植栽予定の方へ注意喚起です、踏圧のかかりやすい場所ではクラピア用防草シートを使用しないでください、使うと必ず通根不良などの不具合が発生します。 踏圧がかかりやすい場所とは、人やペットが頻繁に上を歩くような広場や一般住宅の庭です、庭で子供たちと遊ばれるのであればクラピア用防草シートは使用しないで、苗を土に直接植えてください(苗直植え工法を推奨) 特に寒い地方では通根不良によって根の量が不足したことで凍害が発生しやすく、春の芽吹きが直植えした部分より確実に遅くなります。 高価なクラピア用防草シートをせっかく敷いても、不具合が発生して剥がしたり穴を開けるケースが出ていますので、最初からクラピア用防草シートを使用しない方向で検討してください。 クラピア用防草シートはクラピアガーデンシート、クラピア専用オリジナルシートとも呼ばれていますが、クラピア専用の通根タイプの防草シートのことで、クラピアマルチシート、クラピアバイオシート、植栽シートライト、二層構造防草シートなどを指します。 クラピア用防草シートによる不具合とは:シートに根が通らない通根不良、木質化、被覆密度の低下による茎葉のスカスカや擦り切れ、発根不良に起因する葉枯れ、夏枯れ、凍害、生育不良による病害虫の発生です。 クラピア用防草シートそのものが悪いわけではありません、使用場所を誤ると不具合が発生するということです、このことを記載しているオンラインショップはありませんので、知らずに購入されて泣き寝入りするケースが後を絶ちません。 生育状況は植え付けた地域の気候及び土壌環境や植栽方法によって左右されます、全てのクラピアがブログの内容と同じになるとは限りませんのでご了承ください。 クラピアと間違えてヒメイワダレソウ(リピア、リッピア)を植えられる方がいますが規制されているので注意が必要です、ヒメイワダレソウは生態系に甚大な被害を及ぼすおそれがあるとして生態系被害防止外来種リストに掲載され、重点対策外来種に指定されていますので植えないようにしてください。 ※クラピア ® は、株式会社グリーンプロデュースの登録商標です。 ※ミドリス ® は、ミドリス株式会社の登録商標です。 ※ゴールデンスター ® は、キンボシ株式会社の登録商標です。 ※アーシング ®(Earthing)は、株式会社アーシングジャパンの登録商標です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月30日 17時41分13秒
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