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液晶生活 デジカメ,Mac,時々ライカ

液晶生活 デジカメ,Mac,時々ライカ

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2012.11.03
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「Leica M7」+「Carl Zeiss Planar T* 2/50 ZM」
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 50mm / - / - / - / ISO100 / 絞り優先AE / VELVIA100F

 映画の撮影もデジタル化が進み、映画用フィルムの需要が激減したためか、富士フイルムが映画用フィルムの製造を中止するようです。

 35mm判の映画用フィルムと言うのはプロが使いますので、実物を見たこことはありませんが、NHKの「探検バクモン」でも国立近代美術館フィルムセンターが紹介され、この話題が紹介されていました。

 35mm判銀塩フィルムは、映画用フィルムの生産による下支えがあるから、製造中止にはならないと聞いていましたが、なんと映画用フィルムの方が先に製造中止になりました。

 さて、35mm判銀塩フィルムカメラは、ライツ社に勤務していたオスカー・バルナック氏により発明されました。オスカー・バルナックの趣味は写真撮影でしたが、当時の重くて大きいガラス乾板を使ったカメラでは、体力が無いので持ち運びが大変だったようです。

「Nikon F3」+「 Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF」
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 50mm / - / - / - / ISO100 / 絞り優先AE / VELVIA100F

 そこで映画用のロールフィルムを、静止画用カメラのフィルムに使うことを考えましたが、映画で使われている一コマでは画質に問題があったため、二コマで一画面とすることとし、これが36×24mmのフォーマットの35mm判となりました。

 ライツ社から発売された超小型のカメラが(当時としては)、「ライカ」と言う名前で発売されたので、35mm判のロールフィルムはライカ判とも言われるようになった所以です。

「Nikon F6」+「AF-S VR Micro NIKKOR ED 105mm F2.8G」
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 105mm / 1/500秒 / F5.6 / - / ISO100 / 絞り優先AE / VELVIA100F

 時代は変わり、デジタル一眼レフカメラでもライブビューができるようになり、その映像をそのまま録画すると、ハイビジョンムービー撮影ができる、と言う訳で、確か「ニコン D90」がデジタル一眼レフカメラでのハイビジョンムービー撮影ができる機種の先駆けとなったと思います。

 レンズ交換ができるデジタル一眼レフカメラでムービー撮影ができると、超広角から超望遠までの多彩なレンズが使え、家庭用〜ハイアマチュア向けのフォーマットの小さいビデオカメラと違い、イメージセンサーが大きいため、圧倒的に大きなボケを生かした撮影も可能です。

 しかもプロ用撮影機材と較べると超低価格というわけで、デジタル一眼レフカメラによるハイビジョンムービー撮影撮影はプロの間にもあっという間に広まっていったようです。

 それに反比例して使えば使うほど価格が高くなる映画用フィルムはどんど廃れて、残念ながらとうとう製造中止となりました。

「Nikon F6」+「AF-S VR Micro NIKKOR ED 105mm F2.8G」
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 105mm / 1/40秒 / F4 / - / ISO100 / 絞り優先AE / VELVIA100F

 デジタルによるムービー撮影は今後の主流ですが、映像の保存と言う点ではデジタルはまだまだ不安定のようです。デジタルは経年劣化や機材のトラブルで一発で消え去ってしまいます。

 デジタルの保存はCD、DVD等の光記録メディアでは数年から十数年程度、HDDも故障で不動と、どれも長期保存には不向きだと言われています。銀塩フィルムは保存状態さえ良ければ数百年も保存可能だそうです(保存状態が悪ければ数年でパァー)。

 同じ事が静止画にも言え、デジカメで撮影した画像のの長期保存というと言うのは、CD、DVD、HDDと選択肢はありますが、なかなか難しいようです。

 クラウドストレージによる画像データの保存も、人為的ミスによりバックアップも含めて全てのデータが消え去り、復元も不可能という、とんでもない事故が起きましたので、万全とはいかないようです。

 と言う訳で、デジカメでの撮影は今後も主流となりますが、銀塩フィルムの味わいを楽しむのもたまには良いと思います。銀塩フィルムを支えるためにも、銀塩フィルムカメラをお持ちの方は、たまには銀塩フィルムで撮影してみませんか。
    
     





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最終更新日  2012.11.03 06:16:58



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