日本の中のフランス語
先日の日記にも書きましたが、言葉というのは、その言語から受けるイメージや雰囲気が先行してしまい、本来、その言葉が持つ意味や用法にそぐわない使われ方をすることが多くあります。フランスでは、ZEN流行の影響か、変な漢字をプリントした洋服、ベッドリネン等をよく見かけますが、「日本で見かけるおかしなフランス語」を探していたところ、とても面白いサイトfranponaisを見つけました。(元ネタはこちらのサイトです「日本のいんちきフランス語」)このHPをみていて、以前、「電車に乗ってたら、【comme ○○ du mo○○ SALE】(一部伏字。でもばればれですけど)って書いてあってびっくりした」と日仏学院のフランス人講師が言っていたのを思い出しました;SALEは、フランス語だと、汚れたとかくすんだとかけがらわしいといった意味なのです。フランス語ではセールはSOLDEです。そういえば、正月に訪ねた母の実家のトイレのスリッパには「pipi et kaka」と書かれてました;子供の言葉で、おしっ○とう○ちの意味です。場所柄間違っているというわけではないのですが、なぜスリッパに??って感じです。「コ○サ」をはじめ、「風○堂」、「靴下○」、あらゆるところで、「フランス語に似ている、フランス語のアスペクトがある、フランス語の感じがする」⇒「でもフランス語じゃない。日本にしかないフランス語」=【franponais】が使われています。こういうウンチク系からはいると、意外とフランス語の勉強も楽しいものです。これは、フランス語に限ったことではありません。特に、外国語がわからないのに、ファッション性があるという理由だけでローマ字で文章が書かれているものを好んでしまう傾向が若い世代には顕著です。私がパリで、「馬鹿」と漢字で書かれたTシャツを着た若い男性を見かけて、???と思ったのと同じ感情を、日本のおかしなフランス語を見たフランス人も感じているということです。いろんな事例を見ているうちに、やたら意味がわからない外国語のフレーズが入った洋服などは、どこで誰が見てるかわからないので、自分も身につけたくないし、子供にも着せたくないなと、自衛心が生まれてきました。言葉って本当に気をつけなければいけませんね。なにかあなたのお役に立てたのなら、ぽちっとシルヴプレTemplate-すず♪♪