テーマ:ノンジャンル。(2209)
カテゴリ:雑学
はや40年以上も前の話やけどの。東京のど真ん中で、陸上自衛隊の観閲式(かんえつしき)が行われちょったがよ。
今も平壌(ピョンヤン)らぁ、北京(ペキン)じゃあ、ようやるき、たまにニュースで見るろ? 観閲式の日ぃは、戦車らぁ、ミサイルらぁ、最新の兵器が、こじゃんと漁魔んくの前を通るき、けっこうワクワクしたもんじゃ。 けんど、なぜか1972年をしまいに陸上自衛隊の観閲式は朝霞駐屯地でやるようになった。 ほきね・・・思い出したがやけど・・・観閲式の日が近づくと、国立競技場のそばに仮設観覧席が作られとったんよ。 すると、子供らぁが足場に使うボルトとナットをひらってきての。これを作るが。 ボルト2本とナット1個を組み合わせて、ナットの中に火薬を仕込むんじゃ。ほいで、それを空に投げる。落ちたときにボルトのアタマが地面にヒットすれば “パーン" ゆうて、大きな音が鳴る仕掛けじゃ。 駄菓子屋で売っちゅうジャンプ弾はの、誰でも失敗なく音が鳴るき、案外オモロないんよ。釣りにたとえると・・・手作りのブサイクなルアーで魚を釣ったときの『どやっ!』ゆう気持ちが味わえんちゅうわけ。 そん頃はまぁだ、おおらかな世の中だったき、「危ないからやめなさい」ゆう人は、滅多におらんかった。 今やったら、たちまち「禁止」やろけどの。そん頃はまぁだ「遊び心」があったき、もっと危ない遊びも許されたがよ。 けんど、観閲式の前に漁魔らぁがパンパン火薬を鳴らすき、警察はたまらんちや。『ピストルか?!』思うけん、すっ飛んでくるんよ。 すると子供らぁは、なおさら面白がってゲリラ活動を激化させる。ボルトとナットはいくらでもあるけん、投げては逃げ、投げては逃げの繰り返しじゃ。 漁魔たちが手製のジャンプ弾を投げる。 警察が現場に急行すると、ランドセルを背負った小学生しかおらん。 道の反対側で誰かがまた投げる。 また警察が現場に急行する。 そうこうしているうちに神宮外苑での観閲式はなくなり、1972年から朝霞駐屯地でやるようになったんじゃ。 もしかすると漁魔たちのテロ活動が効いたのかもしれんのぉ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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