2016/07/24(日)12:36
芦ノ湖へ行ったけど
3月11日 火曜日
東京からカーズ閣下を呼び出して芦ノ湖へ行くことになった。ふたりとも久々のキャスティングなので、まずは新しいラインに交換だ。
サンヨーナイロン
GT-R nanodax Crystal Hard 100m
※フロロカーボンにも勝る低伸度・高感度を実現した新素材 nanodaX。(ナイロンでも、フロロでも、PE でもない第四の素材)
3月12日 水曜日
芦ノ湖の場合、不意にヒレピンの大物が釣れることもあるが、このラインなら6ポンドテストで十分イケルと思った。触ったカンジはフロロカーボンなのに、小口径スピニングリールにも良く馴染む。実際に8時から15時過ぎまでキャストを繰り返したが、糸ヨレによるトラブルはなし。結節強度も、伸びも、フロロカーボン並みなのに、しなやかで糸ヨレしにくい。小型スプーンで飛距離を出したいなら、5ポンドテストでも良さそうだ。
-----
以前、ボート屋は VIOLET 湖亭を使っていたが、今は改装して立派なレストランになっている。(レストランは桟橋から50mほど離れた道の反対側に移転)
ボート屋も一応やっているが、桟橋から遠くなったのが痛い。以前は700円ぐらいでラーメンを食べられたが、今は昼食に2千円もかかってしまう。(シェフはプリンスホテルで修行したので、シチューの味はホテル並み。しかし、釣りおやじには、いささか敷居が高い)
というわけで、今回から湖尻ではおおばのボートを使うことにした。おおばの場合、レンタルボートの種類が多く、ボートハウス(釣り人の休憩所)と食堂が別になっているところがいい。魚探・エレキを装備済みのレンタルボートもある。
2000年頃の VIOLET
芦ノ湖のボート屋さん、2000年以前と比べるとだいぶ減ったね。バブルの頃は放流量もバブルだったから、初心者でもバンバン釣れたんだよ。
バブル崩壊後、しばらくの間はリストラ親父がヒマを持てあまして釣りに出かけたので、釣り具業界のバブル崩壊にはタイムラグがあった。
そして数年後、釣り具業界のバブル崩壊。それはナゼ起こったかというと・・・
1. 現役世代の仕事量が増え、残業の連続で休日はグッタリという人が増えた。
2. シニア世代が金のかからない釣りに移行した。もしくは釣行回数が減った。
3. Yahoo オークションに大量の中古品が出回った。
4. タックルベリー(釣り具の中古屋)が勢力を拡大した。
5. 若者が釣りをしなくなった。(初心者の減少)
6. 釣り具(特にカーボンロッド)の海外生産が盛んになり、新品ロッドの小売値が半値近くまで下がった。
7. 毎年、釣り具業界は新ジャンルを開拓しているが、エギング(アオリイカ釣り)以降は目立ったヒットがない。
8. ブラックバスの害魚指定が痛かった。
9. 釣り人口が減れば漁協の収入も減る。すると、当然放流量も減るので、釣り人が減った割に以前ほど釣れなくなった。そして、釣れないから、さらに釣り人が減るという「デフレスパイラル」に陥った。
要するに「日本の縮図」=「釣り具業界」となったわけ。このように考えると「デフレスパイラルから抜け出すのがいかに難しいか」がわかるよね。釣り具は安くなったけど・・・単価が安くなった分、釣具屋は儲からなくなった。これが、ほとんど全ての小売業で起こっていると考えればいい。
特にヤマダ電機なんか悲惨だよ。あれじゃネット通販のショールームだ。一方、Amazon は日本に事業所を置いてないから消費税がかからない。ということは、消費税が8%になったら、ますます価格差が広がってしまう。
ヤマダ電機の店員はスマホで全国最安値を突きつけられたらどうするのかな? まるで、自分の店で売ったナイフで刺されるような気分だろう。
-----いつものように脱線したが、ここらで釣りの話に戻ろう-----
朝方はべた凪状態で魚の活性が低かった。アンカリングせずにフットコンエレキで様々なポイントをランガンしてみたが、ミノーやジグミノーには反応なし。風が出てきて、やや活性が上がったようだが、アンカリングして回遊を待つか、食い気のある魚を探してトローリングした方が釣れそうだった。
結局この日は早川沖で1バラシのみ。次回は手こぎボートで粘る作戦に切り替えることにした。カーズ閣下との世間話が面白かったのだが、それはまたの機会に・・・