過去にメル凸をした話に戻る。
ネットショップの松澤屋には、いいワインを融通してもらうなどお世話になったが、こと販売方法に限ると、がっかりさせられたことも少なくなかった。そのたびにメールで問い合わせ、意見が取り入れられることもたまにはあったが、多くは受け流された。これに比べれば、楽天の販売システムは、購入する側がよく考えなくても公平に販売できる仕組みで、よくできていると感じる。
松澤屋の「酒蔵の番人」は、3000円を支払って会員になれば、ワインを1年間優先的に予約購入できる仕組みだ。稀少なワインも少なくなく、時に奪い合いになる。
今でこそ、予約販売のページを開けると左側に小さな字で予約システムの概要が書かれているが、わたしが加入した5-6年前はもっとシンプルだった。
「1商品に予約が集中した場合、ストック期間内にご予約の会員様へ公平にお届けできるよう、本数を割り振りさせていただきます」と書かれているので、てっきりストック期間の終了時点で抽選なりあん分なりをするものと思いこんでいた。
だが、ワインの予約は先着順に受け付けており、ストック期間内でも売り切れの場合がある。「予約受付は先着順で承っておりますが」とただし書きがあるが、その後の文章との意味のつながりがよく理解できなかった。
会員期間の1年目が終わるころになり、かねてからの疑問として、「なぜストック期間内に商品名が棒線で消された商品があるのか」とメールで問い合わせた。われながらのん気なものである。
そのときに初めて、先着順というのは
(1)仮に6本販売のワインに1本ずつ注文が入った場合、6人目で売り切れ
(2)1本の注文と複数本の注文が混じって6本に達した場合、複数本の注文の方を削って調整する。ストック期間内に注文総数が6人以上になれば6人目まで1本ずつ販売し、注文総数が6本に達しなければ、複数本の注文が有効になる
―という仕組みだと説明を受けた。
「わかりにくい。ちゃんとそう書くべきだ」と電話で文句をいったが、説明文は変わらなかった。
だが、何年か経過したころに、説明文が増えて今に至っている。同じような文句をいう会員が他にもいたに違いない。(続く)