2005/06/23(木)15:34
[株] 内部留保と配当引き上げ、どっちがいいの?
大阪証券取引所の米田社長は、株主総会終了後の記者会見で、村上ファンドの村上代表が求めていた内部留保を活用した配当引き上げについて、言っちゃいました。
「内部留保を成長原資にして(大証が)成長していくことを考えれば、内部留保もある面で株主還元だと思う」
と。
これは正しいお話だと思います。
日本企業の配当が少ないと言われることはよくありますが、それはそれで良いと思います。
内部留保しておいておくだけではダメですが、大証の場合は今回のシステム不具合の解消に費用をあてるなどシステムの安定化は急務ですし、商品先物取引が入ってくる以上、システムの拡張投資は不可欠です。
その資金を配当にまわして、システムの不安から株価が下がったら意味がありません。
バフェットのおじさんも配当だすより内部留保して投資するほうが企業価値が上がるとも言ってた気がします。
目先の利益も良いですが、株の価値を引き上げることも大切では?
と長期投資派とは言いがたい私が言うのも変ですがね。
経営者ならそれくらい「びしっっっ!」と言ってもよいと思うので、今回はがんばったのではないでしょうか。
一方、東証ですが、上場にそこまで固執するのはなぜでしょうね。
自分の持ち株があるから?
どちらにしても安定した公正な市場運営をしてほしいものですね。