久々に自分の投資基準について書きます。ここからは今までに書いていない基準をランダムに書く予定です。今回は株主構成について述べたいと思います。
まず、社長が大株主のいわゆるオーナー経営者であるパターンは好ましいと思います。投資家と経営者の利害が(理論上は)一致するわけですから。ただ、社長一人で50%以上を保有している場合は微妙です。独断を止めるのが難しくなりますので。感覚的には30%程度がちょうどよいかと思っています。
従業員持ち株会が大株主なのはさらに望ましいと思います。従業員が会社の将来を好意的に見ているということ(のはず)ですし、一般的に売却が難しいようなので需給の関係からもプラスです。逆に、もし持ち株会が保有を減らしているようなら相当な注意が必要だと思います。
親会社が過半数の株式を保有しているのは好ましくないです。不利な条件での吸収の恐れがあります。実際、最近優良子会社の吸収の事例がいくつもみられていますし、コナミにいたっては一切プレミアムをつけてくれませんでした(スタジオ1単位持っていました)。
タワーやメロンバンクなどの外資が大株主なのは個人的には微妙です。彼らの保有銘柄なら妥当な投資先である蓋然性は高いと言えそうですし、日本の株式市場では常に外資が勝っているようなので、同じ馬に乗るのは理にかなっているのですが、彼らの動きに投資成績が左右されることになってしまいます。こうなると価値に基づいた投資をしているとは言いづらくなります。かといって外資の動きを予測して勝負しようというのは無謀と言わざるを得ません。理想は外資が好みそうだが保有はしていない銘柄を買って、後で彼らが乗っかってくるのを待つという展開ですね。
竹田和平さんの保有銘柄であるというのはあまりあてにはならないと考えています。著書の記述からみて、竹田氏は大旦那として中小企業を応援することを投資の第一目的と考えていると思われ、株価の値上がりにはそこまでこだわっていなさそうです。竹田氏が素晴らしい投資家であることに異論はありませんが、竹田氏銘柄=優良銘柄と盲目的に判断するのは危険だと考えています。
とりあえず思いつくのはこんなところでしょうか。また気づいた事があれば改めて書いてみたいと思います。
追記
シバさんからタワーは日本のファンドであるとのご指摘をいただきました。GS関連のため外資と決めつけておりました。シバさんどうもありがとうございました。