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Leilasense@ Re:フランス語?(03/22) Anonymousさん 書き込みありがとうござい…

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Oct , 2021
Oct 5, 2007
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カテゴリ:英語の根本(L1)
前項で、itは「日本語に訳せないときがある」のではなく、基本的に大概の場合、itの概念は日本語になじまないのだ、というようなことを書いた。
それをもう少し解説する。

"it"が何か具体的なものを指す…いや、受けているときであっても、日本語ではっきりと「それ」などと訳すことは実は少ないと思える。
"My boyfriend take me to a new Italian restaurant last weekend. It was reeeealy good."
(先週末、彼が新しいイタリアンレストランに連れていってくれたの。すっごく良かったわよ)

こういうとき、「それはすごく良かった」などと訳したらカッコ悪い。というか、ふつうそんな風には言わないでしょ? でももちろん、itがそのa new Italian restaurantを「受けて」いることは間違いないのだが。だがそれをいちいち「それは」などと訳したら、「へたくそな翻訳」臭丸出しである。 日本語として不自然なのだ。

日本語は基本的にあまり主語をたてないわけだが、それは大概の場合、「言わなくても分かる」状況だ。言わなくても分かる、というのは、つまりもうそれがすでに話題になっているので今更「指し示す必要がない」からである。

もっとも、実は「主語」に限った話ではない。日本語は目的語だって言わない。
”I saw Kimutaku's new drama."
"Oh, I saw it too! I liked it."

(「キムタクの新しいドラマ見たわ」「あ~あたしも見た~。気に入ったわ!」)

「あたしもそれを見た」「あたしはそれを気に入った」
なんてあまり言わない。
「あ~、それ、あたしも見た!」と強調する気分ならむしろ
I saw that! と、相手のことを指さして(正確には相手の話した言葉。漫画なら「吹き出し」を指さすところか)言うかもしれない。


上記の例は、「いま話題にしている」具体的なものを受けて(あくまで「指して」じゃなくて)いる場合だが、たとえば、今その渦中にいる「状況の全体」、についても、日本語は言及せず、英語ではitを使う。

「なんか寒くなってきたね」
It's getting cold, isn't it?

そう習った人も多いかもしれないが、天候・寒暖・明暗・時・状態・距離・その他事情のit、というやつだ。
「このit自体には意味がありません」などと習ったりすることもある。
とんでもないことだ。意味のない言葉などない。日本語で表現しないから「意味がない」というのはあまりにも乱暴な言いぐさである。
とはいえ、哲学的に言えば、たしかに「言葉こそが意味を作る」わけで、日本人にとってはこういうitが表す世界には意味を感じ取れない。ましてや中学生などにその「意味」を説明するのは至難の業だ。「天候・寒暖・明暗・時・状態・距離・その他事情」とカテゴライズするのが、ある意味「ラク」なのである。だがここに、英語が身に付かない理由もある。
ともあれ、このitは、「状況そのもの」を受けているのだ。

前述のように、「具体的なもの」を受けている=つまり、意味はしっかりある=itだって、日本語に訳すと不自然な場合の方が多いのである。

これまた主語だけではなく、たとえば新しい場所にやってきて
「ここ、気に入ったよ」
なんて言う場合も、目的語をitにして、
I like it here.
などという。
誤解されやすいが、hereは名詞ではない(副詞であり、意味は「ここに」とか「ここで」とか「ここへ」とかなのである。「ここ」という意味ではないのだ)。目的語というのは名詞でなければならないので、likeの目的語をhereとして
I like here.
というのは文法的に間違っている(他動詞であるlikeには『必ず』目的語が必要でもあるし)。
I like it here. なら、
「ここにおける『状況』は気に入った」
ということで成り立つのだ。


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Last updated  Dec 10, 2007 08:35:14 PM
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英会話講師歴30年
英検1級
TOEIC 985点
通訳案内士資格
国連英検A級

30歳まで英語がしゃべれなかったのに、留学も海外在住経験もないまま今では不自由なくしゃべれて教えています。

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