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カテゴリ:はずかしい~
今日から2学期。
夏休み中に作ったミニスカ制服で登校して『ボクたちは男子の注目の的』のはずだったのに、体育会の部活に所属している子たちを除くと、半分近くの子がミニスカ制服にしていた。 でも、1学期の終わりにボクのクラスで一番最初にミニスカ制服にしてきた貴子ちゃんが「そんな格好してたら上級生に目つけられるよ」って言ったもんだから、みんな慌てて折り返していたウェストのところを直していた。 結局、ちゃんとしたミニスカ制服を作ってたのはボクたち4人と貴子ちゃん、それにいつも貴子ちゃんたちとつるんでる涼子ちゃんの計6人。 裕子と香は端から超ミニにするつもりは無かったみたいで、超ミニのボクと純子や涼子ちゃんほど短く見えなかったけど、極ミニの貴子ちゃんにはボクらも全然適わなかった。 それでも他の子たちに比べれば、思いっきり短く見えるスカートになったボクらは、男子の視線の奪い合いになるかと思ったけど、スカートがフワフワ浮いて捲れそうになるので、いつも以上におしとやかになってしまった。 そんな中で貴子ちゃんと涼子ちゃんは平然と動いてるから「パンツ見えちゃっても恥かしくないの?」って聞いたら、「ちゃんとブルマーをはいてるから大丈夫!」だって。 帰りの電車で貴子ちゃんの言葉を思い出したボクは、「そりゃあ確かにパンツは見られたくないけど、真夏に毛糸のパンツをはいてるみたいで熱くないのかなぁ?」って思いながら乗換駅で電車を待っていたら、ホームに同じクラスの龍治クンがいて、ボクに気付くと近づいてきた。 1学期の終わりに女子だけで男子の品評会をやったとき、あいうえお順で彼の番になったら誰かが「一度も話したこと無いから分からない」って言い出して、そしたら「わたしも」「わたしも」って1学期の間に女子は誰も龍治クンと話した事が無いのが判明して、さらに別の子が「アイツ、女子のこと完全に無視してない?」って言い出したもんだから、『女嫌い』って思われてしまった彼の事を、クラスの女子たちは陰で「メメケン」って呼んでいる。 もっとも貴子ちゃんは「なんか硬派って感じで、ちょっと良くない?」って気がある素振りを見せてたけど、多分まだ話した事はないんだろう。 実はここだけの話なんだけど(ってホムペに書き込んでココだけは無いとは思うけど)、ボクは誰もいないところで龍治クンと何度も話した事がある。 って言うより、龍治クンとは小学校のときからの友達で、本人は否定してるけど彼が女子に近付かなくなった原因を作ったのはどうやらボクらしいので、教室では声を掛けないだけなのだ。 龍治クンが「オマエこの頃どうしたんだよ?ミニスカなんか穿いちゃって」って声を掛けてきたんで「気になるの?はは~ん、さてはボクに惚れたな!」って軽口をたたいたら「あぁ」ってひとこと言った。 電車が動き出してようやく龍治クンの言葉の意味が分かったボクは、急にドギマギしてきて、彼の顔をまともに見れなくなってしまった。 別れ際に「さっきの冗談でしょ?」って聞いたら、電車のドアが閉まる直前に「マジだよ!」って言った龍治クンの顔は、ちょっと恥ずかしそうだった。 家に帰ってもバイトに行っても龍治クンの事が頭から離れなくて、その度にドギマギしっぱなしだった。 これって初恋??? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 4, 2005 12:58:08 PM
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