れもん・は～と

雪は積もってなかったけど、何か道路はビチャビチャだったけど、そんな中で足取りも軽く元気に駅に向かうボク。
期末だって言うのに、足元が悪いって言うのに、なんでそんなに元気なの？って自問しても、最初から答えは分かってる。

だって、龍クンが駅で待ってるんだモン！


でもと言うか、やっぱりと言うか、龍クンの鞄はパンパンに膨れてた。

「試験が終わったら部活なの？明日から朝練なの？」

聞いても聞かなくても結果は一緒。
柔道部がやってる事だから、どんなにボクが言っても変わるもんじゃない。

だから、電車の中で１週間分のお喋りをしようと思ったけど、今はそれどころじゃなくて、やっぱり今朝も電車の中でお勉強。


テストが終わったら、またまた純子が持ってきたグルメ雑誌を頼りに、『美味しいクレープ屋さん』へ、いざ出陣！
今日は涼子も合わせた５人で行って、口の中がベトベトになるくらいクレープを食べて、「今からどうする？またカラオケ行く？」って純子が言ってみんな賛成してたけど、ボクはバイトだから泣く泣くリタイア。

お店にギリギリで飛び込んで、暇な３時間半を過ごして家に帰ろうとしたら、雪が解けた所が早くも凍り始めて滑りそうになった。

明日の朝が、チョット心配・・・



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