【ライフワーク】トラストトレインボランティア参加 その5
新金谷駅では、金谷駅以上に大勢のお客さんが乗って来ます。いっぺん群がって伸びてくる手にパンフレットを渡すだけでも大忙し。でも、渡し漏れの無いように気をつけ…てはいたのですが万が一渡せなかったお客さんがいたら?この場を借りてお詫び申し上げますm(_ _)m発車時刻になり汽笛一声。列車は再び走り始めます。車内では、旅行会社のまだ若い女性添乗員さんが走り回っています。乗車した団体さんにお弁当を配るとの事。複数の車輛に分かれて乗っているお客さんに配るため揺れる車内の、狭い通路を行ったり来たりですから大変です。見かねたボランティアスタッフY氏が手助けを買って出てくれました。団体客の中には早速が入って早くも「出来上がった」御仁や気が大きくなってあれやこれやと要求する御仁やら…お世話役さんのご苦労は察するに余りありますね(^^);師走の声を聞いたとはいえまるで小春日和のような穏やかな日差しの中、C11227はサポート役のE102と共に長閑な日本の原風景とも言うべき里を元気良く快走します。時々通路を通る車掌さん、車内販売員さん、車内募金のボランティアスタッフ、そしてトイレや他の車輛に分かれて乗ったお連れ様に会いに移動するお客さんのため、通路のドアを開けたり閉めたり=それは義務だの職務だのではありませんが、スハフの通路のドアは結構重いので開閉をついつい手助けしてしまいます=する以外には、基本的に走行中は単にデッキに立っていれば事足りるので、のんびり揺られつつ乗り鉄気分も堪能します。川面に、山里に、汽笛を響かせ煙をたなびかせ走る列車に揺られるひと時は、本当に至福の瞬間です。デッキ保安要員をしていては撮影が出来ません。過去に参加した時の写真で失礼します。(抜里~川根笹間渡温泉間、大井川第1橋梁にて撮影しました)これは塩郷駅付近に架かる吊橋から撮影しました。これも過去に撮影したものです。流石にフル編成となると、途中駅では一部の車輛がホームにかからない処も出てきます。家山駅・下泉駅・田野口駅(此処はこの日だけ臨時停車です。乗車した団体さんの都合だったのでしょうか?)そして駿河徳山駅、いずれも2号車・1号車はホームに届きません(車内放送では6号車や7号車も駅によってはホームからはみ出したところがあったようです)。面白いもので、蒸機が走ると沿線の、「非鉄」な「堅気の衆」も皆さんにこやかに手を振ってくれます。車内からもお返しに手を振るお客さんが多数あります。これ、山口線でも上越線でも体験しました。一般の電車ではこうは行きません。蒸機は乗る人も見送る人も優しい気持ちにしてくれるのですね終点千頭駅に到着、おかげさまで皆さん満面の笑みで下車して行きます。文化財保護だの募金だの、堅い話はま、ちょっとそこにおいといて(^^);とにかく楽しんでもらえたなら大収穫です。おや?1号車の辺りで何か手間取っている様子。見ると、車椅子を利用したお客さんが列車を降りるにデッキのドア幅が狭く、付き添いの人共々苦労されている様子。デッキの幅と車椅子の幅がほぼ拮抗してしまい、通すのが大変な様子でした。そこで…一旦その方を皆で抱き抱え、車椅子は折り畳んだままデッキを通し、ホーム上で再び車椅子を開いて其処で乗ってもらうことになり、その手伝いをすることになりました。その方が大人の男性で結構大柄な人だったので、2,3人がかりで抱える形になりましたが、これで無事、ホームに降りてもらうことが出来ました。車椅子の方にも、付き添いの方にも礼を言っていただけましたが、何より大井川の蒸機の旅を、トラストトレインの旅を楽しんでもらえたなら望外の喜びであります。蒸機に限らず鉄道というものは、人々の夢や希望や笑顔を運ぶものです。過去から未来へ届けるものです。たとえ普段は様々なしがらみや不自由をかこってる人々も、列車に乗ったら幸せな気分になれる。トラストトレインは貴重な文化財であり産業遺産であると同時に、人々を幸福に導く存在であって欲しいと願い且つこのボランティアに参加しています。(と、偉そうな事抜かしていますが何、ホンネは…三つ子の魂何とやら。三度の飯より大好きな、鉄道車輛、それも生きて実際に営業運転されているものに直接触れられることが楽しく且つ嬉しいだけですので…)(^^);折り返しまでしばしのインターバル。ランチタイムです。以下 次号(笑)