Too stupid to fail

2005/09/25(日)11:06

ヤン・シュヴァンクマイエル展 @神奈川県立近代美術館・葉山

前々から楽しみにしていた、「ヤン・シュヴァンクマイエル展」遂に行って来ました!こういうの大好きなので、最初からドキドキワクワク。何を観ても楽しくて嬉しくてスキップしてしまいそう(爆)。チェコ共和国を代表する映像作家、シュヴァンクマイエルの作り出す世界は、かわいくて、こっけいで、グロくて、とってもシュール。アヴァンギャルドなチェコは、ある意味私の憧れの地でもあります。あの偉大なる小説家、ミラン・クンデラもこの地の出身であり、なんと興味深い地でありましょうか。 今回は展示物に加えて、映画祭も同時開催されています。AプログラムからEプログラムまで日替わり時間代わりで連日上映されているので、開催中にあと2回くらいは通うことになるでしょう。この日見たのはEプログラムの、「オテサーネク」という、チェコの民謡を元に作られた赤ちゃんホラー。日本で言えば、かぐや姫と桃太郎を足して割って悪意と愛情を加えたもの、という感じでしょうか(なんのことやら…)。帰りのバスの中では、隣に座った赤ん坊が自分の要求を通そうと不連続に泣き叫ぶ声のなんと怖かったことか。売店では、シュヴァンクマイエル夫人の絵による「オテサーネク」の絵本も売られていて、早速購入してしまいました。図録はどうせまた来るので今回はお預け。次回の楽しみを残しておけば、辛い現世も切り抜けられるというもの。けなげな生活の知恵でございます。 さて、この美術館、今回初めてやってきました。神奈川県立近代美術館といえば、以前は鎌倉にあり(今も鎌倉館として残っているみたいだけど)そちらでもなかなか良い展示をしていたので年に1度は大体行っておりました。葉山の方は確か去年くらいに出来たばかりの、ま新しい美術館。なんとまぁ、素敵な場所にあることでしょう。逗子駅からバスに乗り、約20分ほどなのですが、駅を出て5分も走ればそこは海、それもヨコハマの海と違う加山雄三の海(笑)。白いヨットが停泊する海を眺めながら走るバスの車窓からは、お洒落なお店が点々と現れては消え、「日影茶屋」「ボンジュール」といったお馴染みの葉山の名店を通り越すと、高級スーパー「ユニオン」近辺からは小金持ち風婦女子が大型犬を連れてにこやかにお散歩風情。たまプラーザとかよりヨットの浮かぶ海がある分、すべてスケールが大きいような。そして、美術館自身も海に面しているため、大きな窓に映るものは一面の海、海、海。美術館併営のオープンカフェに座ってお食事すれば、ユーミンの歌が聞こえてきそうでございます。 そういうわけで、ヤン・シュヴァンクマイエル展は11月6日までやっているので、絶対また来ることでしょう。I Shall Be Back!

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