ピーヴィーミルブログ

BAND-MAID / secret My lips (Official Music Video)
PV公開日：2017/03/26


この曲を聴くと思い出す。Megadethの「Youthanasia」――。


いや、オープニングのほんの一瞬だけなんだ。でも、BAND-MAIDの「secret My lips」を聴くたびにMegadethの「Youthanasia」を聴きたくなっちゃうんだ。だから、私にとってこのBAND-MAIDの「secret My lips」とMegadethの「Youthanasia」はセットになっちゃっているんだ。

（参考URL）
Megadeth - Youthanasia（YouTube）


さて、そんなわけで、ヴォーカルSAIKIが「好きになれる？　何が変わる？　溢れる弱音に蓋してよ」とエモーショナルに歌い上げるサビから、KANAMI様の野太いギターサウンドのリフに変わっていくところがひたすら気持ちいい「secret My lips」である。







そして、そんなKANAMI様のかっこいいリフに続いて、またAメロに入っていくところも気持ちいいのだ。そのAメロのSAIKIの声に少しエフェクトをかけているのも心憎い。なぜならエフェクトが外れたときに、SAIKIの歌声が解放される感覚がまた気持ちいいのだ。


だから、SAIKIが情緒的に歌い上げるサビも、余計に広がっていく感じがするのである。じつに計算され、考え抜かれている。だからこそ、KANAMI様らしい、BAND-MAID謹製らしい奥行きがある曲になっているのだ。







ミュージックビデオのほうは、ライブ映像をフューチャーして制作されている。


BAND-MAIDがライブ映像をミュージックビデオに使っているのは「Before Yesterday」とこの曲だけである。だが、「Before Yesterday」がライブのオフショットも取り入れているのに対して、この「secret My lips」はこれでもかというほどにBAND-MAIDのステージの様子だけだ。

（関連URL）
BAND-MAID　Before Yesterday　MV視聴感想


それにしても、なんとライブの似合うバンドであろうか――。


ミュージックビデオだとわかっていても、熱気や臨場感が伝わってくる。オーディエンスの歓声までもが聞こえてきそうなくらいだ。熱い。そして、強い。






ただし、BAND-MAIDのようにライブが素晴らしいバンドが、ライブ映像をミュージックビデオにすることにはひとつだけ欠点ある。


それは「ライブ映像をライブ音源で見たくなってしまう」ということだ。


ライブが凄いからこそ、ライブ映像をミュージックビデオにすると、この曲のように凄いものができあがるのだが、ライブが凄いからこそ、ライブ音源で聴きたくなってしまうというパラドックスだ。


これが俗に言う「シークレットマイパラドックス」である。（嘘）

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