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前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

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2005/09/14
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カテゴリ:lecture
いくらでも時間があった学生時代は のんべんだらりんと過ごしていたのに、
子どもができて自分の時間が思うようにとれなくなった今、何かを学んでみたくて仕方がない。
その「何か」の中身が何なのかは漠然としているのだが、
ただ考えているだけでは頭でっかちになってしまう。
興味を持ったもののうち、できることからやってみうと思った。

そんな時、市の広報で目にとまったのが、図書館ボランティア育成講座の受講生募集要項だった。
図書館ボランティアとは、子どもたちが本に親しむために、
図書館や市民館で絵本の読み聞かせや紙芝居をするとともに、
子どもの読書に対する相談相手となる人。
ボランティアとして実際に活動するかどうかは別として、
内容は育児にも役立つだろうし、自分の可能性を広げるものはやっておいて損はない。

受講料もかからないし、何より託児つきというのが嬉しい。
母親ではなく一人の女性としての時間が確保されるということだ。
講座内容といい待遇といい、いいこと尽くめ。迷わず受講を決め、申込受付初日に電話した。

毎週水曜日の開講で、計7回。初回の今日は、日本子どもの本研究会の先生が講師だ。
元 小学校教師で、昭和元年生まれというおじいちゃんだが、
ウィットに富んだ話し方は聞き手を退屈させず、とてもそんな歳には見えないほど元気溌剌!

今日の題目は「子どもの本について」。
主に幼児から小学校低学年までが対象である。簡単なレジュメが配られた。

1 はじめに
 ★ おはなしの森のなかで、おはなしを造り、おはなしを聞く気分で
 ★ 高齢の今につながる、子どもたちや本とのかかわり(先生ご自身の自己紹介)

2 このボランティアのすばらしさ
 ★ 子どもの本が好きで、子どもたちが好きで、ともに本を楽しむことが好き
 ★ 仲間と活動することが好きで、勉強し自分を成長させることが好き

3 子どもの本のすばらしさ
 ★ まず見てください、聞いてください、感じてください、一冊一冊の絵、ことば、作者を
 ★ 1冊2冊手にとって、今日のお隣さんと読み合ってみましょう
 ★ 今日出会えてよかった本をリストに記しておきましょう


<以下、私のメモ>

おはなしの森とは → 森は、空気が澄んでいて、木々や草花は美しく、鳥のさえずりが聞こえ、
           時間の流れもゆったり感じる、そこで読む絵本は心に染み入る。
           まるで森の中にいるかのようにゆったり穏やかな環境で絵本を朗読しよう。

朗読 → 朗らかに話すこと。
     一般民衆が本を読むようになったのは明治以降。
     それまでは本などなかった。
      それでも知恵をもっていたのは、大人が朗らかに話をしてくれたから。
      たとえば、おばあちゃんと一緒に畑へ行ったら、こんな話をしてくれた。
     「この種を蒔いて、お天道様の光と水と養分をもらうと…。
     おや不思議。こんな実がなるんじゃよ」 
     これは、絵本を読むのと同じ感覚である。朗らかに話されることによって、心に残る。

ドキドキドキ…。
私ってば、2人を相手するのに精一杯で、常に鬼気迫る顔(!)をしているからか、
小姐に本を読んでやる時、とても朗らかとはいえないなあ。
棒読みとまで酷くはないけど、感情がこもっていない読み方じゃぁ
小姐だって嬉しくも何ともないよね。義務感だけで読んでいるみたいだしさ!

先生のおすすめ絵本としてリストに載っていたのは以下の通り。

「あーんあん」          せなけいこ
「いないいないばあ」       松谷みよ子
「おおかみと7ひきのこやぎ」   グリム
「おおきなかぶ」         トルストイ
「くもくん」           いとうひろし
「ぐりとぐら」          中川李枝子
「3びきのこぶた」        イギリス民話
「3びきやぎのがらがらどん」   北欧民話
「しろくまちゃんのホットケーキ」 わかやまけん
「スイミー」           レオ・レオニ
「スーホのしろいうま」      モンゴル民話
「すてきな3にんぐみ」      トミー・アングラー
「だってだってのおばあさん」   佐野洋子
「ちいさなうさこちゃん」     ディック・ブルーナ
「とこちゃんはどこ」       松岡享子
「ノンタンぶらんこのせて」    キヨノサチコ
「はじめてのおつかい」      筒井頼子
「モチモチの木」         斎藤隆介
「ももの子たろう」        おおかわえっせい

私は、この中では「スーホのしろいうま」が好きだ。
先生は、小学校では長らく障害児クラスを受け持っていたそうで、
子どもたちに繰り返し読んで聞かせたのが「くもくん」だったという。
ある秋の日、子どもが「先生、見てっ!雲が○○の形みたい!」と空を指さして叫んだ。

「私も思わず童心にかえって空を見ましたよ。実に楽しいですね。
童心は、わらべごころと読んでいただきたいですね」
なるほど~。いい言葉だわ!
ちなみに、先生の好きな言葉は「和顔愛語」とか。
ああ、すばらしい!私はまさに「怒顔憎語」だ、気をつけなくちゃ!

先生の人柄のおかげて、いい言葉を2つも知った。それだけでも収穫だ。
次回は、図書館ボランティアの会の方が講師で、実際の読み聞かせの仕方を習う。



<おまけ>

さて、小姐と坊は…。
隣の和室が託児ルームになっている。小姐は、楽しく遊んでいるだろうという予想どおり、
同じくらいの背丈の男の子と追いかけっこをしてキャーキャー喜んでいた。
「帰るよ~」と言ってもまだ遊び足らないのか、なんだか未練がましい様子(笑)。

坊は少し心配だった。講座が始まる直前に別室でミルクを飲ませたのだが、
託児ルームに戻った時に、かわいそうなくらい泣き喚いている子が3人いて、
その声を聞いてビックリして自分も泣いてしまったのだ。
どうでしたか、とスタッフに尋ねると、時々は泣いていたらしい。
連鎖反応だから仕方ないと思いつつ、やっぱり坊が不憫になってしまった。

泣き喚いていた子のうちの1人は「お母さん、お母さん」と言って、
部屋の外に出たがっていた。スタッフが抱っこして窓の外を見せたり、
おもちゃで誘ったりしても、ずっと泣いていた。
講座の最中も、その子の泣き声がかすかに聞こえてきた。お母さんもつらいだろうな…。

小姐は人見知りをしないし、私に対して淡白すぎるくらいなので、
託児は喜んで行くのだが(坊がお腹にいる時、小姐は健診に行くのが楽しみだった。
産婦人科には託児ルームがあって、そこで遊ぶのが嬉しかったようだ)、
お母さんから片時も離れたくない子もいるんだもんね…。
実は私自身がそうでした!そのせいで幼稚園にも行きたがらなかったくらいです(汗)。






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Last updated  2005/09/14 02:17:09 PM
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