前門の虎、後門の狼　<年子を抱えて>

先週、スイミングのベビークラスからキッズクラスに移って、大泣きした小姐だが、
今日は着替える時から泣いてしまった。
「いや～！いや～！Ｍちゃんも上で待ってる～！いや～！いや～！」
上で待っているというのは、私が待つギャラリーのことである。

今からこんなに泣いていては、体操すらできないんじゃないか。
こんなに泣いているのに、無理にプールに入れる必要があるのだろうか。
体操の間もずっと泣いていた。
「さぁ行くよ～」とコーチに抱きかかえられると、ますます大きな声で泣いた。
小姐は人見知りとは無縁で誰にでも笑顔をふりまくし、託児だって喜ぶくらいだし、
私から離れて１人になっても大丈夫だろうと思ってキッズクラスに移ったのに、
やはり３歳までベビークラスにいるべきだったかもしれない、と後悔し始めていた。

でも先週言われたんだよなぁ。
最初は泣いてしまう子でも、そのうち慣れて平気になるから
今はお母さんがぐっとこらえてください、って。
母も言っていた。保育園に入ったばかりの頃は１日中泣いていて、
よくそんなに泣き続ける体力と涙があるなぁと思うような子でも
１ヶ月もすればケロッとして、あの大泣きは何だったのかと笑って振り返るものだ、
最初にドカーンと泣いてしまう子のほうが後々しっかりする、って。
我慢していて、ある日突然爆発してしまうほうが厄介だ、って。

まだ泣いている、まだ泣いている…と、やきもきしながら見ていたが、
コーチに張り付いて離れなかった小姐が、開始15分後くらいに泣き止んだ。
おお！すばらしいじゃないか！先週は泣き止むまでに30分かかったのに。
泣き止んでからも、しばらくは動きがぎこちなかったが、
後半の30分は浮き具をつけて張り切って泳いでいた。

先週は、ほっとしたような顔で帰ってきた小姐だが、今日は笑顔で帰ってきた。
「泳いで楽しかった？」と聞いたら「楽しかった」。

コーチには「泣くのはだんだん短くなっていきますよ。大丈夫ですよ！」と言われた。
どうやら小姐は、お父さんは会社に行っただとか、お母さんは、Ｒ君（坊）はどうだとか、
ずっと喋っていたらしい。喋ることで気が紛れたのだろうか？何にせよよかった！

来週、また思い出したように泣いてしまうかもしれないけど、
プール自体は好きみたいだから、幼稚園に入る直前まで 頑張ってほしい。