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前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

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2007/01/26
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カテゴリ:lecture
市の子育て支援課が幼稚園の保護者向けに開催した 発達障害の勉強会に参加した。
とある幼稚園を会場にしたので、そこの園の保護者はたくさんいたようだが、
別の幼稚園の保護者はそれほど多くなく、なんと小姐の幼稚園からは私1人だったらしい。
うちの園には、こういうことに関心のある保護者がいないのかしら…。

実は小姐が、かつてADHDを疑われたことがある。
言葉の遅れを気にして保健センターへ相談に行った時のことだ(当時 小姐は2歳3ヶ月)。
その後、2歳半くらいから猛烈な勢いで言葉が増え、
うるさいくらい喋るようになったので、心配しなくなったのだが、
ADHDについては診断を受けたわけでもなく、うやむやになっている。

とにかく0歳の頃から落ち着きのない子でさんざん悩んできたが、
幼稚園の工作やお絵かきでは誰よりも集中して取り組んでいるらしいので、
落ち着きがないといっても個性の範囲内かと思っているが、
ADHDのことが完全に頭から離れたわけではない。
興味のあることには没頭するが、そうでない場合はすぐに飽きるという側面もある。

この勉強会では、自閉症の話が主だったが、
自閉症やアスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)など
いわゆる「発達障害」と呼ばれているものについて知らない人、
または間違った認識をしている人は この世の中かなり多いのではないだろうか。

「変わった子ね~。理解できないわ」
「あんな問題児と同じクラスだなんて損よね~」
「うちの子、迷惑受けてるんだけど…」
「なんてわがままなの!甘やかしすぎよ」
「親の躾がなってないのよ」
「どうしてあの子だけ特別扱いされるのよ!」
「先生の指導力が足りないんじゃないの?」


全部違います!


発達障害のある人は、生まれつき物事の感じ方や捉え方が独特であるため、
とても得意なことがある反面、なんでもないことがとても苦手という偏りがあって、
周りから誤解されやすく困っているのである。
しかし、周りの人々のあたたかい理解と支えがあれば、
そのユニークさや偏りも個性として ともに元気に生きていけるのである。

30歳になる私のいとこは、幼少の頃「自閉症気味」という なんとも曖昧な診断を受けた。
今でこそ自閉症という言葉がかなり知られてきたし
発達障害者の支援法も施行されて福祉サービスの恩恵も受けられるようになったが、
当時はまだ認知度が低く、しかも田舎で古い考えの人が多いせいか
「親の育て方が悪い」とさんざん批難されたようだ。
叔母は、彼が少しでも生きやすくなるようにと いろいろ訓練したのだが、
心ない人は「障害者なんだから手帳もらってそのように暮らせば」と
なんとも無責任なことを言い放ったらしい。

自閉症というと、読んで字の如く「心を閉ざしている」と解釈する人も多いようだが、
発達障害は脳機能の障害であり、決して心の病ではない。
親の育て方や愛情不足が原因ではない(今のところ原因は特定されていない)。
軽症化することはあっても完全に治るものではなく、生涯つきあっていくものである。
叔母が、そして いとこ本人がどんなに頑張っていたか、
たまに遊びに行くだけの私にもよくわかった。
それなのに、障害の特性を理解しようともしない人にひどいことを言われたりして…。

周りからの応援ほど心強いものはない。
子どもの育てにくさに思いを寄せて!母親自身の二重の傷つきに思いを寄せて!
母親の労をねぎらって、努力を認めてほしい。
わからないわけではない、いつも肩身が狭くて…。いいところは一つもないの?
一緒によい方法を考えてもらえたら…。
あんまり「障害」とか「診断」って言わないで。受容することがどんなにしんどいか。

「困った子」ではない。「困っている子」なのだ。
普通の日常生活の中にも困難がいっぱいだが、
適切な対応で生きやすくなるということを周りがもっと理解する必要がある。
本人や家族の努力で治るものではない。治すのではなく、得意を生かす、苦手を補う。
そうすることで、特性とうまくつきあう方法を学んでいく。
「皆と同じ」を強要しない。「皆ちがって皆いい」を伝えようではないか。

同じ子どもは1人としていない。十人十色である。
皆それぞれ違う個性を持ち、それぞれの感じ方があり、それぞれ違う可能性を秘めている。
「気になる子」は決して「問題児」ではなく、理解と支援を必要としている子なのだ。
困っているのは本人である。サポートがあれば頑張れるのである。皆さん、宜しく!



<おまけ>
かの有名な発明王エジソンはADHDだったらしいですね。
アインシュタインやレオナルド・ダ・ヴィンチも?
それから、診断はされていないけど新庄もそうではないかと言われているらしいですね。
あと松岡修造も?(ここで会場全体に笑いがおこった)





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Last updated  2007/01/27 12:34:27 AM
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