テーマ:★今日のハイライト★(570)
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市の講座(コミュニケーションについて)に出席して、心に残った話。
「嫌なことがあっても、誰かに聞いてもらうと楽になる、ということがあります。 話すことは、自分の気持ちを離すことにつながり、さらに放すことになるのです」 「最近、傾聴ボランティアが増えているそうですが、 傾聴とは、とにかく相手の話を熱心に聴くことをいいます。 同調しても、決して相手の話を途中で折って自分が話すようなことはしません。 こういう聴き手に対しては、話し手は安心して話すことができます」 「聴という字をよく見てください。 これを分解すると、耳と目(90°傾いているが)と心と、十という字になります。 目と耳に、心をプラス(十をプラスと読む)して相手の話を聴くと解釈できませんか。 または、14の心で聴くというようにとらえるのもいいですね。 全身全霊をかけて耳を傾ける、みたいな感じですね」 「聴」は、普通の訓読みだと「きく」と読むが、 大きな漢字辞典を引くと「ゆるす」「まかせる」という読みも出てくるらしい。 「あなたの話を聴く」「あなたを聴す」「あなたに聴せる」。 どれも、話し手をすごく尊重している印象だ。 英語にすれば「聴く」は「listen」になる。 これに対し「聞く」は「hear」で、自然と耳に入ってくるという意味である。 「聞く」というより「聞こえる」。そもそも「聞」の字の起源は 門構えの立派なお屋敷の前を通ったら、中から話し声が聞こえてきた、ということ。 もう一つ「訊く」がある。これは尋ねるという意味で「ask」になる。 悪く言えば、相手が話したがっているかどうかに関わらず こちらが一方的に質問攻めにする。母親が子どもに「今日何があったの?」なんてね。 「聴く」のが上手な、信頼される人間になりたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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