前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

2011/01/12(水)23:59

チャイルドシートにサヨナラ

Fang(152)

「幼稚園の頃は手がかかるけど、いつもお母さんお母さんって慕ってくれていいわね。 うちの子なんかもう、声をかけたってろくに返事もしないわよ」  以前、中学生の子を持つ人にこう言われて 内心ムッとしたことがある。 「そんなことないわ、中学生になれば自分のことは自分でできるから 親はうんと楽じゃないの」と反論したくなった(黙っていたけど)。 しかし!かくいう私だって、もっと小さな子、たとえば1~2歳の幼児を持つ人に 同じような台詞をを言ったことがあるのではないか。 「これぐらいの時期が一番かわいいわね。 5歳6歳になると口ばかり一人前でかえって世話が焼けるんだもの」なんて。 言われたほうは「何言ってるの、幼稚園へ行ってくれるだけ楽じゃないの。 こっちは朝から晩まで世話が焼けるんだから」と思うのではなかろうか。 どうだろう。母親というのは子どもが何歳になっても 思い通りにいかない不満を抱えているのかもしれない。 その結果、それぞれの年代の一番輝いているところを見落としているとしたら…。 過ぎてしまえば、あの頃はよかったと思うのが人間の常だが、 日々成長していく子どもの、その年頃ならではの輝きに気づかないなら たいそう もったいない話だ。どんな家庭にも、家族の旬の楽しみがあるはずだ。 今日、坊が6歳になった。 6歳!いよいよ小学校だという気分にさせられる、ロクサイという響き。 体だけは大きくて、小姐を抜かすのも時間の問題だが、 いつもグニャグニャした態度で、こいつ大丈夫かと思わされてばかりである。 小学生になって、1人で自転車で出かける姿なんて想像できない。 でも、君は優しい。その優しさを、いつまでも持ち続けてほしい。

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