1427668 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【お気に入りブログ登録】 【ログイン】

政治、現代史、進化生物学、人類学・考古学、旅行、映画、メディアなどのブログ

PR

Profile


自費出版のリブパブリ2010

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

Rakuten Card

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

farr@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
くーる31@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
背番号のないエース0829@ 婿入り 現在井上ひさし「吉里吉里人」を読書中な…
自費出版のリブパブリ2010@ ありがとうございました。 京都ヒストリカ国際映画祭事務局さん …

Headline News

2018.11.21
XML
カテゴリ:経済

 驚天動地、の出来事だった。これこそ本当の「ゴーン・ショック」である。
 一昨日、ビジネスジェット機で羽田空港に帰国した日産自動車のカリスマ経営者カルロス・ゴーン氏は東京地検特捜部に任意同行され、そのまま逮捕された(写真=横浜にある日産自動車グローバル本社)。



◎有価証券虚偽記載とは言うが
 僕の理解する限り、上場企業のカリスマ経営者が逮捕されるのは、2006年1月のライブドアCEOの堀江貴文氏以来である。ただ堀江氏のライブドアは国内新興企業だったのに対し、ゴーン氏はグローバル企業日産自動車の国際的に著名な経営者であり、フランスのルノーのCEO(最高経営責任者)も兼ねる。
 日本国内ばかりか世界に衝撃が走ったのも、頷ける。
 ゴーン氏逮捕の直接の容疑は、有価証券報告書に自身の報酬を5年間にわたって約50億円にわたって過少に申告した虚偽記載である。
 しかしその他にも、日産社内から社費の私的流用、指摘投資を告発されている。主なものとしてブラジル・リオ、レバノン・ベイルートなど海外4カ国に豪邸を日産子会社に購入させ、その賃料を払わなかったという。これは、本来は給与に当たるから、これに対して所得税を払い、有価証券報告書にも記載しなければならない。

◎長期独裁政権の弊害
 ゴーン氏は、日産自動車の他、親会社筋に当たるフランス・ルノー社と日産自の子会社に当たる三菱自動車の会長も兼ねる。この3社から、ゴーン氏は毎年計20億円近い報酬を得ていた。
 その上に、なお私的流用とは……。強欲さに呆れるばかりだ。ゴーン氏ばかりでなく、日産自へのイメージダウンは測りしれない。
 一昨日夜の記者会見で(写真)、同社の西川(さいかわ)広人社長は、1999年の日産自の最高経営責任者に就任して以来、ずっと権力に就いていたため、誰もゴーン氏に物が言えなくなったという「長期独裁」の弊害を説いた。



 これは独裁国家にありがちなことで、会社という小さな小宇宙でも長期政権は弊害が起こることを物語る。

◎親会社筋のルノーのCEOを確保して
 こうした中で、親会社筋のルノーのCEOでもあるゴーン氏は、大株主のフランス政府の意向を踏まえてか、日産自よりもルノーの利益を優先する傾向を強めた。2016年には、インド工場での生産が固まっていた日産自の主力小型車「マイクラ」(日本名マーチ)の生産をルノーのフランス工場に移した。
 今月8日には、日産自の新たな商用車をルノーのフランス国内の工場で造ることをマクロン大統領に明らかにしている。
 こうしたこともあってかゴーン氏は、今年、ルノーのCEOに再任され、2022年までの任期を確保した。

◎親会社筋のルノーが日産自にもたれかかり
 一方で、ルノーの経営は必ずしも順調というわけではなく、ルノーの17年12月末の連結純利益の半分は日産自の貢献だった。ここ数年のルノーの利益の5割以上は、日産自の稼いだものだ。
 「ゴーン独裁」の弊害が目に付いてきたこともあり、社内では海外でのゴーン氏の不正の調査結果を東京地検にたれ込み、共犯者と会社の免罪を引き替えにした司法取引を結んだ上で立件となった。
 こうした動きは、おそらく日産自社内で数年前から少しずつ醸成され、年央になって一気に具体化したものと思われる。

◎日産自の生まれ変わりにゴーン追放は不可欠だった?
 ここからは推測だが、日産自の生え抜きの中に、このままでは日産自はルノーの完全子会社=植民地に堕す、という危機感があり、数カ月前からゴーン氏の不正を把握した西川氏らの経営陣が一気にゴーン氏追い落とし、クーデターを謀ったのではないか。
 ゴーン氏の長期政権は、かつては輝いていたものが最近は黴むしたものに変わっている。今夏に発覚した完成車の不正検査問題についても、どこ吹く風と無関心であったという。日産自の業績も、長期的に停滞・衰退の兆しを見せている。
 日産自の生まれ変わりには、ゴーン氏の退陣は不可欠であったように思える。

昨年の今日の日記:「耳慣れない『フィデューシャリー・デューティー』に翻弄された今年のREIT」







Last updated  2018.11.21 02:55:12

Copyright (c) 1997-2018 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.