1794618 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

政治、現代史、進化生物学、人類学・考古学、旅行、映画、メディアなどのブログ

PR

Profile


自費出版のリブパブリ2010

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

Rakuten Card

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

farr@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
くーる31@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
背番号のないエース0829@ 婿入り 現在井上ひさし「吉里吉里人」を読書中な…
自費出版のリブパブリ2010@ ありがとうございました。 京都ヒストリカ国際映画祭事務局さん …

Headline News

2011.10.29
XML
カテゴリ:環境

kawanobu日記/初期人類の年代測定に利用されるカリウム40は天然の内部被曝線源;福島第1原発の放射能「お化け」を煽動する謀略を暴く;ジャンル=年代測定学、物理化学 画像1

 アルディピテクス・ラミダスの「アルディ」440万年前、アウストラロピテクス・アファレンシスの「ルーシー」318万年前、ホモ・エレクトスの「ボーイ」153万年前、そしてずっと時代は下って弥生時代の起源が紀元前10世紀にまでさかのぼったこと、更新世末に絶滅したマンモスが北極海に浮かぶウランゲリ島で3730年前頃(日本の縄文時代後期)まで生き残っていたこと--前者は初期人類の年代をカリウム-アルゴン法(とその変形のアルゴン-アルゴン法)で、後者は放射性炭素年代測定法で確定された年代である。

◎放射性の炭素14は常に一定量、取り込まれている
 この2つを、放射年代測定法という。その原理は、自然界にある天然の放射性物質が固有の半減期で放射線を出して崩壊する性質を利用する。
 この他に洞窟の鍾乳石に含まれるウラン238が崩壊していくウラン系列法(ウランの崩壊でラジウム226やラドン222、ポロニウム210などが出来ていく)を利用して年代測定する方法もある。これも放射年代測定法である。
 放射年代測定法は、今から64年前の1947年にシカゴ大学のウィラード・リビー (写真)が放射性炭素年代測定法の原理を発見したことによって、今日のような発展を見た。彼は、高空で宇宙線で叩かれた窒素原子核が放射性の炭素14になり、この炭素14は常に生成され、その一部は生物体内に取り込まれて平衡状態になるが、死ぬと炭素14が取り込まれることはなくなるために、その量から生物体の死んでからの年代を測定できることを発見した。発見者のリビーは1960年にノーベル化学賞を受けた。
 --と、延々と書いてきたのは、今日の人類進化の態様も考古学の発展も、正確な「時計」を得たことによる。それまで例えば縄文土器1つにしても正確な年代が分からず、様々な手段を駆使して推測したかなり大ざっぱな年代が与えられていただけだった。

◎超新星爆発で生成されたカリウム40も生物体の中に
 ここから明らかなように、自然界には自然放射能がたくさんあるということだ。だから福島第1原発事故後、まさにヒステリーのように放射性ヨウ素やセシウム137をやり玉に挙げる風潮に、年代測定の専門家も古人類学者も考古学者も、口をあんぐりではないだろうか。
 例えば冒頭に挙げたカリウム-アルゴン法は、放射性のカリウム40が崩壊してアルゴン40に変わる時間を目盛りにして初期人類の年代を割り出すのだが、カリウム40は(また放射性炭素年代測定法の炭素14も)、誰しも体内に持っている。食物として生物は、太古から取り込んできた。人間も同様だ。
 カリウム40の半減期は、およそ12.5億年もある。ここから46億年前の地球創生時に大地に取り込まれたものが、いまだに自然界に残存していると考えられるのだ。その大元は、超新星爆発の核反応で生成・放出されたものだ。

◎誰もが持つ体重1キロ当たり平均で50~60ベクレルのカリウム40
 つまり我々は、カリウム40の内部被曝から逃れられることはできない。それどころかカリウム40を所与のものとして、地球上で進化してきたのだ。自然放射線源として比較的多いために、生物体にとって第1の内部被曝放射線源であるのも当然なのだ。
 ちなみに人間なら誰でも、体重1キロ当たり平均で50~60ベクレルのカリウム40を体内に持っている。すべて食物として取り込んだものだ。もちろんその他に、宇宙線やラジウム226やラドン222、ポロニウム210による外部被曝も受けているのだが。
 このように書くと、低線量率放射線医学の専門家である稲恭宏氏が、現在のヒステリックな状況を憂えるのも、当然である。稲氏の所論は、氏の出演するテレビ番組でぜひ見ていただきたい(http://www.youtube.com/watch?v=LLmO8xTB4OE)。
 穏やかな口調だが、現在の福島第1原発「お化け」の非科学性を、専門家の立場から分かりやすく説いている。

◎福島第1原発周辺の放射能は自然放射線レベル
 福島第1原発の事故は、故意か無知によるものか分からないが、チェルノブイリ原発事故とよく対比される。しかしその被害の規模も、事故の内容も、大違いである。
 チェルノブイリ原発事故では、炉心が爆発し、核燃料も死の灰も一瞬に環境にばらまかれた。一方、福島第1原発では1~3号機までメルトダウンを起こし、一部の放射性物質が格納容器に漏れ出て、環境に放出された。しかし核燃料とそれが燃えて出来た放射性物質の大部分は、原発内に閉じ込められている。
 漏れ出たことは重大かもしれないが、半減期が8日と短いヨウ素131は、その間に減衰した。チェルノブイリ原発事故のように、直ちに子どもたちに降りかかったのではない。
 主に心配されるセシウム137にしたところで、低線量だから、健康被害に影響はない。せいぜい自然放射能に少しプラスされただけで、それをプラスした程度の自然放射能の分布地域は世界中に多数ある。
 そこで健康被害が起きている事実は全く確認されていないことは、リブパブリ日記で何度も述べた。

◎カリウム40も除染したら(笑)
 稲氏も上記の番組で述べているように、ヒロシマ、ナガサキでも、被爆2世、3世に科学的に確認された健康被害は絶無である。また爆心地からやや遠い地域で放射能を浴びた人たちも、有意にがんが多いわけではなく、なお健康に生きている人たちも多い。
 それでも低線量放射能の害を喚き立てる人たちは、自然界に元からあるカリウム40や高空で生成される炭素14、ウラン238の崩壊で作られるラジウム226、ラドン222、ポロニウム210などはなぜ問題にしないのか。政治的な思惑で、あるいはプロパガンダに煽動された無知なだけで「放射能お化け」に惑わされている連中であることが、ここから分かる。
 それが日本経済にどんなに悪影響を与えているかは、風評被害1つとっても明らかではないか。

昨年の今日の日記:「中国反日デモで中国人学生に植え付けられた民族排外主義思考、日本への差別意識の恐ろしさ」






Last updated  2011.10.30 04:48:29



Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.