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2017.08.01
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カテゴリ:経済

 いつも見た風景が、今回も繰り返された。去る13日~15日まで、日本も含む8カ国・地域参加の北太平洋漁業委員会で、サンマの乱獲防止に向けた国際的な枠組み作りが、スターリニスト中国の初っぱなからの抵抗で流産した。

◎サンマ漁獲量は10年足らずで3分の1に激減
 間もなくシーズン入りする秋の味覚のサンマが、さらに遠のきそうだ。
 近年、日本のサンマ漁獲量が激減している(16年9月21日付日記:「北太平洋を我が物顔の海賊的中国船による乱獲でサンマ、サバが枯渇の危惧」を参照)。
 2014年には22.5万トンも水揚げがあったのに、翌15年には半減の11.2万トン、昨年16年もほぼ同じだった。
 これを見ると、14年は豊漁だったように見えるが、実は08、09年は30万トン超もあった。直近ピークの08年に比べれば、日本のサンマ漁獲量は3分の1に激減しているのだ。
 高くなった、わけである。

◎台湾の急増で今は漁獲量2位に転落
 こうなったのは、北太平洋のサンマ資源の減少があるが、その最初の要因となったのは、台湾だ。
 日本がサンマ漁獲量の最後の30万トン超となった09年、台湾の北太平洋のサンマ漁獲量は日本の3分の1に過ぎなかったが、翌年から急伸し、日本が19.3万トンに激減となったのに、台湾はさらに伸ばし16.6万トンまで接近。ついに13年に約3.5万トン差を付けて漁獲量で逆転した。
 その後、日本は13年以来、漁獲量首位を独走する台湾に差を付けられ、ずっと2位に甘んじている。

◎台湾の漁獲量激増に乱獲大国中国が拍車
 かつて、1984年まで、北太平洋のサンマ漁は日本とロシアだけが行っていた。この頃、北太平洋のサンマ漁獲高は、ほぼ毎年20万トン超で並んでいた。この辺りが、持続的漁獲高だったのだろう。
 それが、日本の漁獲高減があるのに、近年、例えば11年~15年の平均で倍増の46.1万トンとなっている。
 その第1要因が台湾であったことは前述した。
 ここに第2の、おそらく最大要因がスターリニスト中国の乱獲開始である。

◎日本漁船の10倍もの大型船で乱獲
 スターリニスト中国は、2012年、初めて北太平洋のサンマ漁に加わった。この年は、2000トン余りと控えめだったが、おそらく実験的意味だったのだろう、翌13年から乱獲を本格化させる。14年には、7.6万トン超とロシアを抜いて第3漁獲大国にのし上がった。
 実に40倍である。
 日本のサンマ漁船が、せいぜい数百トンの船なのに、スターリニスト中国と台湾の漁船は数千トンもの巨船で三陸沖に展開し(写真)、獲れたサンマは冷凍船に積み替えて本国に輸送し、一方で大型サンマ漁船は居座って乱獲をする。

◎台湾から輸入のサンマも腹に収める大陸人
 今回の北太平洋漁業委員会で、日本は初めて国別漁獲割当量を提案したが、初っぱなからスターリニスト中国に割当制そのものを反対された。
 スターリニスト中国は、所得水準の向上で水産物の消費が増えている。かつて食べなかったサンマも、今では好まれているという。
 自国の漁獲高だけでは足りず、漁獲高1位の台湾から大量購入している(写真=2014年時のものだから、おそらく台湾からの輸入品。安かったのだろう)。



 つまり中台両国の水揚げしたサンマがスターリニスト中国の国民の腹に収まり、資源が漸減しているのだ。

◎海賊と呼ぶほどの乱獲
 スターリニスト中国は、かつて近海漁場だった黄海の水産資源を枯渇化させ、今度は北太平洋に進出して、ここをも枯渇化の危機に追い込んでいる。
 海賊――まさに彼らの漁業は、そうと呼ぶしかないほどの無秩序ぶりなのだ。

昨年の今日の日記:「エチオピア紀行(57):デブレ・デルハン・セラシエ教会天井を覆う多数の天使の絵;東京都知事選の小池氏圧勝と岡田不出馬という敵前逃亡」






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Last updated  2017.08.01 05:27:53



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