昨夕、友人と都心の繁華街の和食屋で食事をした。早めに行ったのに、1階は満席で、初めて2階に上がった。賑わいが戻っていることに、心強さを感じた。
◎現職小池氏の信任投票模様にれいわの山本太郎が参戦
さて東京都の知事選が18日に告示された(写真=立候補者のポスターが貼られた掲示板)。
告示の少し前までは、現職の小池百合子氏の圧勝=事実上の信任投票と見られていた。何と言っても最大野党の自民党が候補を立てず、事実上、小池氏支持の流れだし、与党の公明党が支援するからだ。
また武漢肺炎のぶり返しを防ぐために出馬候補の街頭演説・集会などが制約され、現職の存在感が相対的に際立つことも、小池氏にとって有利だ。
だが告示直前にれいわ新選組のポピュリスト左派の山本太郎が参戦し、少し波紋が生じた。しかし大勢に影響は無いだろう。
山本太郎の参戦で、支持層が異なる小池氏の票が切り崩されるとも思えないからだ。
むしろ立民、共産、社民の3党が支持する3度目の立候補の宇都宮健児の支持票の奪い合いとなって、逆に小池氏が漁夫の利を得る形勢だ。
◎共産党の無節操日和見主義が見苦しい
それにしても共産党の日和見主義は、原則主義の党らしくなく、見苦しい。
前回知事選では最初は宇都宮の支持を打ち出したのに、後出しじゃんけん有利という日和見主義原則にのっとって、急遽、左派ジャーナリストの鳥越俊太郎が出馬表明すると、勝ち馬に乗れとばかりに節操も無く鳥越に乗り換えた。
はしごを外された宇都宮は選挙戦から撤退した。
◎山本太郎に乗れない共産党
周知のように鳥越は、選挙戦に入って女子大生淫行が週刊文春に暴露されて急失速し、小池氏にダブルスコア以上の大差を付けられ、現日本郵政社長の次点・増田寛也氏にも大差を付けられて惨敗した。
で、共産党は、今回は宇都宮を担ぐ。政治姿勢は山本太郎に近いが、山本は新左翼の中核派の支持を得ているためさすがに乗りにくい。
これで都民の良くて4割程度しか見込めない左翼票は、二分される。小池氏優勢の形勢は変わらない。
◎僕が都民なら維新推薦の小野氏を支持
僕は東京都民でないから選挙権はないが、もし選挙権があるとすれば維新推薦の小野泰輔氏に投票する(写真)。
小野氏は東京都出身ながら東大在学中にゼミの恩師であった蒲島郁夫・熊本県知事に引っ張られ、全国最年少で熊本県政史上最年少の38歳で副知事に起用されている。在任中、肺がんを患い、そこから生還している。出馬に際しての公約も穏当だ。
小池氏については、かつては支持していたが、カイロ大学首席卒業という学歴に疑わしさが残るうえ、知事在任中の築地市場の豊洲移転をめぐる人気取り施策が多額の税金浪費をもたらし、さらに今回の武漢肺炎パンデミックに際しても常に人気を意識したアピール色満点の過剰自粛政策を打ち出し、支持できない。東京アラートなど、まさに「不要不急」の無意味な政策だった。
昨年の今日の日記:「インド総選挙でモディ首相の与党連合が圧勝、地道な農村の生活基盤の改善が奏功」