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2021.09.28
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カテゴリ:環境
 脱炭素が叫ばれ、再生エネルギーへの志向が強まる。
 一方で、その傾向に反比例するように旧来の化石エネルギーへの投資・開発が衰えている。
 この冬、僕らはガス料金の高騰に悩まされるかもしれない。

​◎ヨーロッパの天然ガス価格が年初から4倍高​
​​ ヨーロッパで天然ガス価格が急騰し、目下、年初の4倍に達している(グラフ)。化石燃料の中で二酸化炭素排出の少ない天然ガスが、先進国で奪い合いになっているからだ(写真=ヨーロッパのガスパイプライン)。




 これが、電力料金にも反映し、ヨーロッパ各国は家庭用の電気料金も高騰している。このため、消費者物価は前年比3%以上の値上がりとなっている。
 天然ガス価格が騰がったから、と言って、石炭に回帰することは、もう現実的ではない。
 最も環境を汚す「ダート」な石炭ではあるが、その石炭もアジアなどで価格が高騰している。新規炭鉱開発がパッタリとやみ、欧米系の資源会社が閉山を進めている。先進国の需要は確かに減っているが、一方で価格の安さから開発途上国の需要は盛り上がる。差し引きは途上国需要が凌駕するから、石炭価格も騰がっているのだ。

​◎将来とも化石燃料の需要は伸びる​
 脱石炭ブームの矛盾だが、この矛盾は近い将来、ますます大きくなっていく可能性が大きい。
 先進国では化石燃料の需要は確かに減るが、ボリュームとして先進国以上の需要が膨らむ途上国の需要は伸びるからだ。だから地球全体では、化石燃料需要は、2050年まで伸び続ける。
 日本エネルギー経済研究所の予測の従来の趨勢が続くという基準シナリオでは、50年の石油需要は2020年比で36%増え、天然ガスは57%も増える。
 脱石炭の技術開発の進むもう1つのシナリオでも、石油は8%増、天然ガスは16%増、と現在を上回る。

​◎資源開発投資は落ちるので新規供給は減る​
 ところが世界の潮流となっているESG投資の圧力のために、欧米メジャーは石油、天然ガスなどの資源開発への投資を絞り始めている。メジャー6社の投資額は2015年に1200億ドル以上あったのが、21年には568億ドルと半分以下になる見通しだ。今後も、伸びることはないと見られる。
 足下で需給逼迫しているからと言って、株主圧力にさらされるメジャーはもう新規開発投資に動けない。それどころかどんどん開発投資を絞っているのだ。
 つまり新規供給は、減りこそすれ増えないことになる。
 すると、どうなるか。
 需要が伸びる一方、生産、すなわち供給が減るので、価格は上昇することになる。
 そうなると再生エネルギーの経済性の悪さも目立たなくなり、こちらの開発が大きく伸びるとも予測されるが、同時に石油、天然ガス、石炭、さらにはウランといった資源価格も大きく伸びることになる。
 足下のヨーロッパの天然ガス価格の急騰は、それを見越した動きとも思える。
 石油ショック時のような高いエネルギーの時代に、これから僕らは入ることになる。

昨年の今日の日記:「旧作映画『12人の優しい日本人』を観てアメリカ的な陪審員裁判と裁判員裁判に異議」​






Last updated  2021.09.28 05:24:21



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