政治、現代史、進化生物学、人類学・考古学、旅行、映画、メディアなどのブログ

2024/10/21(月)05:58

何十年ぶりかの大阪の変貌に目を丸くする、ビジネスホテル2万円時代の到来にもため息

旅行紀行(958)

 12日から14日まで、ある会合に出席するため大阪に行った。 大阪は何十年ぶりかだ。JR大阪駅周辺は、一大変貌を遂げており、すっかり「お上りさん」であった。僕の覚えているJR大阪駅は、人の流れが阪急・阪神の梅田駅に移動したため暗くて薄汚れていた寂れた駅だった。それが、一変していた(写真=大阪駅近くの超高層ビルの中から)。 ​ ​◎アパが1泊1万6500円​​ 驚いたのは、大阪のビジネスホテルの高額ぶりである。大阪駅から東に約8分のアパ・ホテル(写真)に泊まったのだが、寝るだけのやや大きめのベッドだけで、狭苦しいのに、1泊1万6500円もした。アパ・ホテルなら、僕の常識(昔のことだが)では7000円前後と思っていたら、その倍を超えた。ただ今やこれが普通らしく、17日付日経新聞では、ビジネスホテル宿泊料金の相場は2万円とあった。来年、万博が開かれるし、2029年にはIR(統合型リゾート)も開業されるから、もう下がることはないだろう。​  むろんインバウンド需要で、ホテル需給関係が逼迫しているからだ。大阪駅周辺や駅でも、大きなスーツケースを牽いた外国人がやたら目立った。 大阪駅でこれなら、京都はもっとひどいだろう。京都市民は大きなスーツケースを車内に持ち込むインバウンド客のために路線バスが乗れず、観光客専用の特急バスを走らせているという。 ◎建築費と地価の高騰でホテル新設が抑制​ 前記のビジネスホテルの高騰は、大阪に留まらず、また一過性では収まりそうもない。 14日付の日経新聞1面で、ホテルと小売りの新設が抑制される傾向が顕著だという。 建築費の高騰と用地取得費の上昇で、アパグループも今後3年間の出店計画が過去3年間と比べ4割減だという。その一方で、インバウンド客がどんどん来れば、ホテル宿泊費も高騰せざるをえないのだ。 国内旅行に影が差している。 ​◎お初天神をちょっと観る​​ 僕が泊まったアパ・ホテルのそばに、街中に埋めれるようなお初天神(正式名称は「露天=つゆのてん=神社」という)があった。近松門左衛門の人形浄瑠璃『曽根崎心中』で有名で、つなみにお初とは心中した遊女の名前である。どういうわけか、相手方の徳兵衛は名前が残らなかった(写真=神社脇の飲食街のアーケードと神社内の『曽根崎心中』の掲額)。 ​ 初め、入口が狭く、飲食業施設に囲まれてしまったと思ったが、そこから入ると意外に広かった。早朝だったので、大都市内とは思えないほど静寂な環境だった。 ​昨年の今日の日記:「1万1700年前の『ヤンガー・ドリアス』終了時以来の超急速の温暖化、1つの世代が気候変化を実感できる時代」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202310210000/​

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る