尖閣諸島国有化に異議あり!;大平山ハイキングコースを往く(中)--爽快な大平山山頂
尖閣諸島は、国有化がほぼ決まった。石原都知事に買われる前にと、実に20億5000万円もの大盤振る舞いで購入するそうだ。あたかも地上げ屋の如く、札束で頬を張る感じである。実に、えげつない振る舞いではないか。◎野生ヤギを野放しにする気か しかも購入しても、利用するわけでもなく、放置しておくという。スターリニストという強盗の目の前に、無防備で置く、ということだ。 しかも9月4日付の日記でも強調したが、魚釣島には野生ヤギが目視確認されており、放置しておけば島の環境と海の環境が破壊される。さらに魚釣島では未確認だが、尖閣諸島の南小島と北小島には、特別天然記念物のアホウドリも営巣している。一時は絶滅したと思われていたが、1971年に南小島で再発見された稀少な鳥である。 魚釣島でのアホウドリの生息は確認されていないが、将来はより大きな魚釣島での繁殖も期待される。それを外来生物である野生化したヤギに蹂躙されたままにしてよいのか。最低限、生態学者に上陸調査してもらい、個体数の確認と食害の程度を調べてもらうことが必要だろう。 地権者も、情けない。最初は、石原知事を信じて東京都に売ると主張してきたのに、20億円以上の札束をちらつかされてあっさとりと寝返った。◎地上げ屋もどきの法外な高値 ちなみにこの購入額は、法外である。 不動産価格に適正価格というものは存在しないが、一般のプロ投資家に最も信頼されている価格算定方式は、「収益還元法」という算定法である。つまりその不動産が、いくらの価値を毎年生み続けるかを基に、その10倍から20倍をかけて取引価格、とするというものだ。 国が買うと決めたのは、魚釣島とアホウドリの営巣する北小島、南小島の3島だが、ここを国は地権者から年間2450万円で賃借している。何の価値も生まない島であっても、実効支配のために借りているのだ。すると、この賃借料に最大限の20倍をかけても4億9000万円である。いかに法外な地上げ屋もどきの価格か、これからも分かる。 ちなみに利用価値のない無人島は、本来は価値はゼロだ。石垣島から遠く、観光開発の潜在力を期待しても、1000万円がせいぜいであろう。 これがスターリニスト中国に阿った措置だとしたら、許し難い国費のムダ遣いである。スターリニスト中国に将来占領させるために大枚を払ったのだとしたら、納税者として絶対に納得できない!◎半分を雲に隠した富士山 さて、久々の大平山ハイキングコースの中編である。 丸太で土留めした階段に座って昼食を採って、あらためて買ってきた飲み物に失敗したことに気がつく。よく見もしないで買ったのは、無糖と思って買ったペットボトル入りコーヒー飲料は、低糖だった。低糖でも甘ったるくて、後々まで後味に苦しんだ。 食べ終わった頃、急階段をイヌを連れた中年の女性が降りてきた。やや太めのうえ、足回りからも、近くの別荘の人がイヌの散歩に大平山まで行ったのだろうと推察がついた。大平山までの距離を尋ねると、この階段を上がってすぐ、と教えられて拍子抜けした。なんだ、それを知っていればもう少し頑張って山頂で昼食をとったものを、と。 小休止の後、立ち上がって階段を上がる。急傾斜なので、やはり少し上がっては小休、という感じだが、登りきると、ほぼ平坦な土道を少し歩いて電波中継塔の立つ広い峰に着いた。標高1295.5メートルの大平山である(写真上)。 ここからの遠景に富士山を配した山中湖の景色は、絶景だった。富士山は、この時期はいつもそうらしいのだが、山体の半分が雲に隠れていた。◎斜面を利用し、雄大な富士と山中湖に向かってパラグライダーも 山中湖を眼下に望む手前には、穂を出したススキや開花した山ウドなどの秋の植物が広がる(写真中央)。 なるほど中継塔の隣には、屋根のついたあずまや風の休憩所もある。あそこなら強い日射しを避けつつ、見晴らしを楽しみつつ昼食をとれたものを、と悔やむが、もう後の祭りであった。 ここらあたりでスズメバチに刺されてヘリで搬送されたわけで、やや注意を払う。 ただそれにしては山頂は、地面がむき出しになった広い平地で、スズメバチの巣などありそうもない。 一休みして、次の目標の平尾山に向かうと、東海自然歩道の南側、山中湖側だけ途中まで木がなく、斜面の草原が広がっている。 その南斜面で、パラグライダーの講習会らしいものが行われていた。山中湖を見ながらのパラグライダー飛翔は、さぞや快適だろう、としばらく見ていた。すると、1人の初心者が飛び立ったが(写真下)、パラグライダーにうまく風を捕らえられなく、あまり上がらない。低空で着地したらしく、すぐに視界から消えた。昨年の今日の日記:「非武装地帯(DMZ)の向こうのはげ山と都羅展望台」