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カテゴリ:恋人 へ
最近、毎晩泣いてる。
私たちってどうして・・・ どうしていつもこうなんだろう。 *☆*―――――――――――――――――――――――*☆* 初めて私たちが出会ったとき、恋人は独りだった。 「結婚をしていない独り身」という意味でもなく、 比喩なんかでもなく、独りだったんだ。 本当の、本当に。 「卒業」っていう映画知ってるかな。 ダスティン・ホフマンは花嫁を強奪するけれど、 彼は考えなかったんだろうか? 花嫁が自分に付いてこなかった時のことを。 花嫁を強奪された花婿の気持ちを。 仮に花嫁が自分に付いてくるという確信があったと するならば、もっと平和な手段を取ることを。 恋人は本当の意味で孤独だったんだ。 花嫁を失ってからの7年間。 誰も愛せず、誰も信じることができずに。 恋人はこの話を知り合ってまもない頃にしてくれた。 そして恋人は言ったんだ。 「独りは辛いな」って笑いながら目を細めて。 決して目を細めて笑うのではなく。 「・・・・ふたりぼっち、にして」 これが当時16歳だった私の精一杯の返答だった。 *☆*―――――――――――――――――――――――*☆* 「めーたんを幸せにできない」だとか、 「めーたんだけは幸せになってほしいんだよ」だとか、 そんなんじゃなくて、さ、もういい加減分かってよ。 私は見返りなんかいらないの。 ただ、あなたに二度と独りだと思ってほしくない。 それだけなんだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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