ARDミュンヘン国際音楽コンクール
バイエルン放送主催の、ARDミュンヘン国際音楽コンクール。チャイコフスキーコンクール等と並んで、世界で最も権威あるコンクールとして知られています。そして、世界で最も1位の出にくいコンクールでもあります。1位なし・1位2位なしという結果になることもしばしば。今年は、オーボエ・トロンボーン・パーカッション・ピアノトリオです。トロンボーン部門の開催は11年ぶりです。トロンボーン部門では、未だかつて1位が出たことがありません。地元ドイツ人の入賞は1度だけ。(バイエルン放送響首席のHorch氏が3位に入ったことがある)ピアノや弦楽器では日本人が最高位を獲ったこともありますが、トロンボーンでは、現N響の吉川さんが2次まで進んだのが最高成績。非常に厳しいコンクールです。課題曲がすごい!優秀な学生が、音大時代数年間に勉強する曲のほぼ全てと言っていいでしょう。真面目に勉強した学生なら一度はやったことのある曲ばかりですが、短期間のうちにこれらをまとめて演奏しなくてはならないとは…!過酷です。。。古典派から現代音楽まで幅広く出ています。そして、審査員の顔ぶれが凄い!Christhard G?ssling (審査委員長。ベルリンフィル首席。我が師匠!!)Michel Becquet (過去入賞者。トロンボーン奏者なら誰でも知っているフランスのスーパーソリスト)Ian Bousfield (ウィーンフィル首席)Jonas Bylund (ハノーファー音大教授)Enrique Crespo (シュトゥットガルト放送響首席。ジャーマンブラス主宰)Andras F?jer (過去入賞者。ハンガリー国立管弦楽団首席)Branimir Slokar (トロンボーン奏者なら誰でも知っているスイスのスーパーソリスト)コンクールよりも、この人達の演奏を聴きたいです(笑)トロンボーン奏者にとって、夢の顔ぶれ・夢の共演です!今回こそ、日本人が本選まで行って欲しいですね。ARDミュンヘン国際音楽コンクールトロンボーン部門課題曲:1. 下記より3曲。ピアノ伴奏付きソロ。a) Ferdinand David, Concertino in E-flat major op. 4b) Frank Martin, Balladec) Eug?ne Bozza, Ballade op. 62d) Paul Hindemith, Sonata (1941)e) Stjepan Sulek, Sonata2. 下記より3曲または4曲。ピアノ伴奏付きソロ。a) Alexandre Guilmant, Morceau symphonique op. 88b) Eugen Reiche, Concerto No. 2 in A majorc) Sigismond Stojowski, Fantasied) Carl Maria von Weber, Romanzee) Jacques Cast?r?de, Sonatinef) Launy Gr?ndahl, Concerto op. 81g) Lars-Erik Larsson, Concertino op. 45 No. 73. 下記より1曲。無伴奏ソロ。(現代曲)a) Folke Rabe, Bastab) Luciano Berio, Sequenza Vc) Iannis Xenakis, Keren4. Stefan Heucke による新作。ピアノ伴奏付きソロ。5. 下記より1曲。室内オケ伴奏。Johann Georg Albrechtsberger, in B-flat majorLeopold Mozart, in D majorGeorg Christoph Wagenseil, in E-flat major6. 下記の協奏曲より1曲。オーケストラ伴奏。Henri TomasiChristopher Rouse