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LIFEのボヤキ ~クローン病患者ですよぅ~

ii=症状は?~その1~

A:腸の病変による症状

 腸の粘膜に浅い潰瘍(アフタ)ができることがあります、クローン病の初期に見られる ことが多い病変です。腸の軸方向に縦長の潰瘍(縦走潰瘍)ができます。深くなると 破れる(穿孔)ことがあります。
 潰瘍が悪くなったり治ったりしながら病気が進みますとその部分がひきつれを起こして 狭く(狭窄)なっていきます。食べ物がそこを通るたびに差し込むような腹痛が起こり、 もっと狭くなると通らなくなり腸の内容物を吐く(嘔吐)ようになります。
 このような腸の潰瘍はあちこちに飛び飛びに起こります(スキップ病変)。腸から腸へ、 または腸から皮膚へ、腸から肛門へトンネルができる(痔瘻)のもクローン病の特徴の一つです。 肛門部にできるのを肛門周囲膿瘍ともいいますが痔瘻ともいいます。 お腹の中に膿の固まりを作ることもあります。(腹腔内膿瘍・腹部腫瘤)

1、腹痛
 腸に炎症が起こり、潰瘍ができますので何となく腹部全体が痛みます。 腸に狭窄があると、中のものが通過する時に差し込むような激しい痛みが起こります。 クローン病によくみられる胆石や腎結石・尿管結石でも腹痛がみられます。

2、下痢
 クローン病は大腸ばかりでなく小腸にも潰瘍を作りますので、消化や吸収が悪くなります。 食欲が落ちていない時でも食べ物は不消化になり、吸収しませんので下痢が起こります。 成分栄養剤(エレンタール)など比較的浸透圧の高い栄養剤を急に腸に入れた時も下痢が 起こることがあります。

3、発熱
 炎症が起こっていますので、病気が悪化している時には熱が出ます。体温が上昇して いる時や寒気を感じる時には腸の状態がよくない時ですので、腸の安静をはかることが 大切です。

4、出血
 クローン病では潰瘍性大腸炎と違い、血便を見ることはありません。しかし潰瘍が 血管のあるところにできたりすると突然大量の出血がみられます。 出血の量が少ない時は黒っぽい便または下痢便ですが、出血量が多いと真っ赤な便や 血液が肛門から出てきます。

5、体重減少
 クローン病の初めは、「何となくお腹が痛い」くらいのこともありますので、診断される ことがよく遅れます。慢性腸炎や慢性胃カタルなどの病名で治療されていることもあります。 しかし、腸の具合はすでに悪化しているので食べ物の消化や吸収が悪くなっています。 時々下痢をするぐらいでも栄養状態の悪化がみられ体重減少がみられます。

6、悪心・嘔吐
 腸に炎症が起こっているだけでも食欲不振や吐き気が起こりますが、腸に狭窄が 起こりかけている時や起こっている時は吐きます。

7、肛門痛・痔瘻
 腸からトンネルができてきて肛門の周りや膣などに穴をあけ、膿や便が出てきます。 椅子に座っていることができなくなるくらい痛くなることが少なくありません。

8、腹部腫瘤
 腸の潰瘍が破れたり、膿の塊を作ることがあります。硬いしこりのようなものを 触れることがあります。痔瘻ができていることが多いので外科的に治療する必要 があります。

9、貧血
 クローン病では消化や吸収が障害されますので、栄養状態が悪くなります。 鉄分の吸収も障害され鉄欠乏性貧血がよくみられます。潰瘍部分から出血も ありますので更に貧血は進みます。サラゾピリンを服用しているときには 鉄の吸収が抑制されることもあるといわれております。


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