忘却に抗い続ける日々
この米国での貴重な時間を記録に残しておきたいと思いつつも目の前にある大学院での研究や家族との時間を大切にしていると更新がどうしても滞ってしまう。忙しさもあるのかもしれないが、6月に入ってから少しブログへのモチベーションがすっかり落ちてしまっている。2023年は更新率50%をずっと維持していたが、とうとう40%を下回ってしまった。そろそろ再開しなくてはと思いつつもどこか気持ちが乗らない自分がいる。ここにきてブログを続けることの難しさを痛感している。留学期間はできるだけポジティブ思考で弱音を吐かずに過ごそうと思ってきたのだが、どこか無理をしている自分がいることに気がづいた。吐き出すだけ吐き出して次の原動力にしたいと思う。不安に思っていることやうまくいかないことも赤裸々に綴ることで留学時の心境を正確に残せるはずである。キラキラした煌びやかな留学を想像される方もいるかもしれないが、留学(特に家族帯同の場合)は想像以上に苦労が多いような気がする。ブログの更新が止まってしまい6月はまだ2本〜3本しか記事を書けていない。記録に残さないと記憶は常に上書きされて忘れ去られてしまう。私にとってブログの更新は曖昧な記憶を呼び起こし、記憶の風化を防ぐ唯一の手段なのかもしれない。億劫になりつつあっても歩みを止めずに少しずつ更新していこうと思う。記録的な円安と物価高によって日本人が海外に飛び出すのは難しくなりつつある。長期化する円安のトレンドが続けば米国内の日本人留学生は減少していくだろう。ドルだけでなくポンドに対しても円の価値は棄損してしまっているため、米国のみならずイギリスにおいても同じような現象が起きつつある。慎ましい生活をしていても一部の人には海外留学が「贅沢品」のように扱われてしまうのは残念である。確かに30代で留学できること自体贅沢なことは確かだが、決して優雅な海外生活を海外で送っているわけではない。毎日がサバイバルゲームのようでギリギリの状態が続いているし、社会人の頃に貯めた預金は減り続けている。なんとか日本に帰国するまで持ち堪えてほしい。今はこの海外での経験が今後の人生の基盤になることを信じて歩み続けよう。ブログタイトルにもある通り、厳しい状況下でも海外で逞しく生き抜く家族の日常をこれからこのブログに書き記したい。子どもたちが公園で拾ってきたシロツメクサの花:Hope that I can see a light at the end of the tunnel. それでは今日も良い1日を。きたろう