大統領就任演説(The Inaugural Speech)とその後
1月第3週目の月曜日はMartin Luther King Jr. Birthday Celebrationと呼ばれアメリカは祝日になる。2025年はこの祝日と大統領就任式が重なった。通常であればDCのNational Mall(ホワイトハウス前の大きな広場)で行われるのが慣例だが、現在アメリカ東海岸は強烈な寒波が襲っており私が住んでいるエリアでも連日マイナス10度を記録している。先日まとまった積雪もあり、今回の大統領就任式はThe Capitol Hillの中央広間で執り行われた。ちなみにこの中央広間は普段観光ツアーで見学が可能だ。事前に予約をすれば無料で見学が可能なのが驚きである。(The Capitol Hillのツアーについては過去に記事を書いたので気になる方はこちらを参考にされたい。)2021年の1月6日にThe Capitol Hill襲撃が起きた場所で4年後にトランプ大統領の大統領就任式が行われている。トランプ大統領は出生地主義を今後変更するらしい。さらには移民に対しても厳しい政策をとると噂されている。私の大学では留学生はトランプ大統領が就任する1月20日までにアメリカに戻ってくるよう全留学生に対してお達しが出されるほどだ。大学当局も政権交代によるポリシーの変更にかなり神経を遣っているようだ。1月28日(火曜日)には学長から以下のメッセージが届いた。(一部のみ抜粋)—————————Like you, I am closely monitoring recent developments from Washington that directly affect higher education. These include executive orders and pending legislation on research funding, financial aid, visas, immigration status, student loans, endowments, and DEI programs. Because these immediately affect our missions, operations, and community, I write today to provide guidance to sustain our missions while ensuring Penn complies with federal law.—————————大統領令が大学の運営にも影響を及ぼし始めているようである。イスラエル・ハマスの紛争に対するデモの対応もそうだが、大学は慎重な舵取りが求められているようだ。特に世界中から研究者や留学生を抱える大学としてはワシントンから発せられる大統領令が彼らの今後の人生を大きく左右すると言っても過言ではないのだ。実際キャンパス内でも大統領令が留学生の米国内就職活動に影響を及ぼさないか心配の声を聞くことが多くなった。アメリカ国内は依然として非常に混沌とした状態が続いている。写真:大統領就任式の映像またどこかのタイミングでアップデートができたらと思う。それでは今日も良い1日を。きたろう