アメリカ留学期間中に生活費公開
米国内のインフレと歴史的な円安によって留学はどんどん遠のきつつある。留学の学費に目が行きがちだが、実際に留学するとなれば食費や日用品、光熱費といった生活費といった固定費も馬鹿にならない。留学の半分を単身、もう半分を家族と過ごした経験から単身留学と家族留学ではどれほど支出に違いが生じるのかお示ししたい。留学中の生活費を公開しているブログは散見されるが、それは単身留学か家族留学のいずれかであって同一人物による単身留学と家族留学の支出平均を並べているブログはなかなか見つからないのではないだろうか。単身留学を検討されている場合は学費以外の固定費の見積もりの参考にしていただけたらと思う。家族留学か検討されている方は単身留学と比べてどれほど固定費の増加が見込まれるのか参考にしていていただけたらと思う。勿論、今回お示しするデータはN=1に過ぎず、留学をする場所や生活スタイルによって大きく変動することを留意していただきたい。私の場合、前半は単身赴任で生活をして後半は家族(妻と子ども二人)と生活を共にした。単身での留学と家族帯同での留学の両方を経験することでその支出の違いを明らかにすることができた。下の表は一人暮らしと家族暮らしでの月々の支出平均を項目別に分けたものである。一人暮らし支出項目月々の出費(ドル)月々の出費(円)食費598.4790637日用品80.5612200交通費146.3822168衣服17.132593医療費5.25795書籍・文具34.475220その他283.65429591165.90176576家族暮らし支出項目月々の出費(ドル)月々の出費(円)食費1305.57197728日用品306.6646443交通費444.8467370衣服170.6725848医療費125.7319041書籍・文具44.246700その他651.18986213048.88461753(上記に家賃、光熱費、プレスクールの学費は含まれない。)当たり前だが居住者が増えれば支出も増えていく。月々で2000ドルの違いがあるのだからそれが長期間になれば出費はかなり大きくなることがお分かりだろう。外食は片手の指で収まるほどの回数しか行っていないのだが、それでも家族暮らしの場合月々20万円ほどかかっている。家族と暮らすようになってからご近所の方々との交流も増え交際費が増えていった印象がある。言葉では言い表せないほどの素敵な思い出が沢山できたが、それと同時に月々の支出も増えていった感は否めない。データには表れないが、これでも家族全員で節約に節約を重ねたつもりだ。休暇中に旅行をもっとしていたら支出とぐんと増えていたに違いない。家族留学と聞くと煌びやかなイメージを持たれるかもしれないが、異国の地での生活の工面は容易ではない。このデータがこれから留学をされる方々の参考になれば幸いである。Exchange-Rate.orgによると2024年のドル円の年間平均為替レートは151.45円だったようだ。今回はこの数値を使ってドルを円に換算した。写真:Wharton School校舎それでは今日も良い1日を。きたろう