家族留学奮闘記

2023/12/08(金)06:16

真珠湾攻撃の日(Pearl Harbor Attack Day)

その他(18)

82年前の12月7日早朝(日本時間では8日)、突然旧日本海軍がハワイオワフ島の米軍太平洋艦隊の拠点に奇襲攻撃を仕掛けた。その攻撃によって米軍は壊滅的な被害を受けた。アメリカの主力戦艦とされる「アリゾナ」と「オクラホマ」がこの攻撃によって海底に沈んだ。早朝の奇襲攻撃をアメリカは想定しておらず、戦艦4隻と航空機180機以上が一瞬にして破壊され、兵士民間人含め多くの死者数を出した。この出来事が引き金となって日本とアメリカは戦争状態に陥り、他国も巻き込みながら第二次世界大戦が始まった。アメリカは”Remember Pearl Harbor”を合言葉に国民が一致団結し、ムードは戦争一色となる。日本軍による奇襲攻撃は壊滅的なダメージを与えたが、結果的には武器の製造力、資源、兵士の数でも圧倒的に上回る米国を本気にさせてしまったのだ。アメリカで購入した手帳にはしっかり以下の文言が7日の欄に刻まれていた。 "National Pearl Harbor Remembrance Day" 日本の歴史の教科書では真珠湾攻撃は12月8日に行われたと記載されている。たかが数十時間の時差による違いかもしれないが、そこには埋めようとしても埋められない溝が存在する。どちらが正しいかはさておき歴史はいつも我々が生まれ育った国の視点で描かれるのが常である。グローバルな時代で生きる我々には偏りが生じないよう片側の視点だけでなく、両サイドの視点から客観的に史実を眺める必要があると感じる。我々が玉音放送が流れた8月15日に黙祷を捧げるようにアメリカの人々は12月7日にパールハーバーでの出来事に思いを馳せる。(日本が正式に連合軍に敗戦を宣言したのは1945年9月2日、米国戦艦ミズーリの船上で調印式とされる。)ウクライナやガザ地区で起きている状況を目の当たりにすると平和は尊く、そして脆いように思えてしまう。先人が紡いできた平和をこれからも大事にしたいものだ。 写真:海底に沈む戦艦アリゾナ 真珠湾には今も燃料タンクから漏れた重油が浮いている。戦争の生々しい傷跡だ。 きたろう

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る