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テーマ:海外生活(7798)
カテゴリ:アメリカの生活情報
オレゴンを旅している間、友人の自宅に何日かお世話になった。友人宅でいくつか日米の文化の違いを感じる瞬間があったので紹介したい。
1.日本のお土産文化 友人宅に泊めていただくことになったので東海岸のお土産をいくつか準備した。友人宅に着いてお土産を渡すと大変驚かれた。友人に「日本では他人のお宅にお邪魔する際はお土産を準備するのがマナーなんだ」と説明すると、友人は首を傾げた。友人曰く、アメリカでプレゼントを渡す際は双方向でなければならないという。片方だけがプレゼントを受け取ると受け取った側は不意打ちをされた形になってしまうらしい。なぜ日本ではわざわざプレゼントを用意するのか英語で説明を試みたところ、相手から「You are the gift!(お前がわざわざ来てくれたことが一番のプレゼントだ!)」と反論されてしまった。その言葉がグサッと胸に刺さったし、そう言ってもらえたことがすごく嬉しかった。 日本のわびとさびの文化も非常に美しいが、物ではなく言葉で気持ちを表現する大切さをこの旅で教えてもらった気がする。 2.アメリカでのテーブルマナー 食事をしながら話題は食事中のテーブルマナーに及んだ。日本では食事前の「いただきます」、食事後の「ごちそうさま」を言うことが重要とされるが、アメリカではアメリカのテーブルマナーが存在するらしい。友人は子どもができたら以下の三つは必ず守らせたいと話していた。
3については日本でも一緒のような気がするが、1と2についてはアメリカ独自のマナーのような気がした。アメリカでは食事中に立ち歩くことも行儀が悪いとされるため、調味料が欲しい場合はタイミングを見計らって“Could you pass me the salt, please?”と他人に取ってもらうようにするといいだろう。また、無言で席を立つと「料理が美味しくなかった」、「会話の内容が不適切で不愉快な思いをした」というメッセージを同席者に発してしまうらしい。必ず料理を出してくれた人への感謝の気持ちと”May I be excused?(席を立ってもよろしいですか)”と席を外すことを相手に知らせることが非常に重要らしい。家族での団欒を大事にするアメリカの家庭ならではルールだと思った。それは核家族化と共働きが急速に進む日本では薄れてきてしまっている光景なのかもしれない。物質的に豊かになっても家族での食事の時間は大事にしていきたいと話を聞きながら思った。 「日本では音を立てながら食べることが許されるユニークな国だよね?」と質問があったので「麺類(ヌードル)を食べる時は音を立ててもいいけど、それ以外の食べ物に関しては基本的に音を立てるのは失礼になるよ」と回答した。友人はどうやら断片的な情報で拡大解釈してしまっていたらしい。 味噌汁になぜかレンゲがあったりと日本人には理解できないことがアメリカでは起きていたりする。我々の理解する日本文化とアメリカの人々が理解する日本文化にはギャップがある。急速にグローバル化していく世の中でも文化の違いを感じる場面は多々存在する。そのギャップ一つ一つに遭遇するたびに留学は面白いと感じている自分がいる。 レンゲ入りの味噌汁: お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.02 00:23:48
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