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家族留学奮闘記

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2025.01.29
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カテゴリ:留学情報
授業2:TESOL Practice Teaching


サマーセッションで受講したもう一つの授業である。この授業は受講期間中にインターンのような形でキャンパス内外で言語教育に携わらなくてはならない。教室で理論を中心に学び、キャンパス外で培った学びを実践しなくてはならない。日本の教育実習とは異なり教育機関は各自治体から認可を受けた学校とは限らない。受け持つ授業数は少なめ(週に4時間程度)だが、日本の実習期間よりも長くサマーセッションであっても1ヶ月半ほど教えることになる。海外で就労経験がない私にとっては非常に貴重な経験となった。この授業は10週間に及び開講され、授業頻度は週に2回、1回の授業時間は2時間であった。
Week 1 Course Introduction & Role of teacher in student-centered classroom
チャプターリーディング(2つ)。
自己紹介、成績の付け方や授業の進め方の確認。生徒中心の言語学習における教師の役割をクラス内で議論した。また、生徒のエンゲージメントの定義、またエンゲージメントの指標となるエビデンスについても学んだ。エンゲージメントは非常に重要な観点であるが、なかなか数値化できず研究の対象としにくい分野であるような気がする。質的な研究に切り替えたとしても理論の枠組みが数多く存在し、エビデンスを見つけ出すのが非常に難しそうだ。
Week 2 Community-based learning project: introduction & Grammar in the curriculum
チャプターリーディング(3つ)、論文2本。
Cress et al.(2013)を中心にクラス内でディスカッションをした。主にcommunity-based learningの意義や課題などを学んだ。授業を通じてコミュニティーサービスという概念について深く理解することができたと思う。キャンパス外の組織と接点を持ち社会的課題に取り組むのは重要だが、同時に資金不足や劣悪な環境下での労働など多数の問題を抱えていることもあるという。文献を読み、コミュニティーサービスの心構えのようなものを確認できた気がした。
Nation (2007)のfour strandsに関する文献を読んだ。これは秋学期の授業でも読んだ文献だったので復習のような位置付けでもう一度読み直すことにした。食事でバランスよく栄養をとるのと同じように英語学習においてもバランスが重要であることを再認識した。実際の指導場面でどれほどこの4つの柱を組み込めるかが課題のような気がする。
Week 3 Vocabulary in the curriculum & Pragmatics in the curriculum
チャプターリーディング(2つ)。
ボキャブラリーとブラグマティクスについて扱った。ハンドアウトが配られ、グループごとにどのように語彙を教えていくか案を出し合った。また、pragmaticsはカリキュラムの中にどのように組み込むか。また、その具体的な指導方法についても探った。
Week 4 Teachers as Designers: Backward Design & Authentic Materials
チャプターリーディング(1つ)。
バックワードデザインの理論とその背景について学んだ。
Juneteenthのためこの週は1回しか授業が行われなかった。
Week 5 Teaching oral communication skills & Teaching Pragmatics and interaction
教科書のチャプターリーディング(2つ)、関連書籍のチャプターリーディング(2つ)論文2本。
この週は主にコミュニケーションスキルとプラグマティックスをどのように教室内で教えるか議論した。それらを教えるにはコンテキストクルーを与えることが非常に重要であるが、再現するのは非常に難しい。また、大学入試で問われる英語はそこまでコミュニケーションスキルやプラグマティックスとの関連が薄い。そもそもペーパーテストでコミュニケーションスキルやプラグマティックスが測定できるのか疑問の余地が残る。ここでも学校で教える英語の目的は一体何なのか考えさせられた。
Week 6 Task-based language teaching & Teaching vocabulary
チャプターリーディング(1つ)、論文4本、ビデオ1本視聴。
TBLTに関しては同時期にTBLTの授業も受講していたため理論については問題なく理解することができた。(むしろ新しい情報がなく多少退屈に感じるほどであった)ボキャブラリーに関してはPaul Nationの論文を数本読み込んだ。やはりボキャブラリーと言っても奥が非常に深く、どの単語をどのように提示するかだけでも数えきれないほどのパターンが存在する。単語を教え方を実践するために教授が即席でスペイン語の授業をしてくれた。
Week 7 Teaching Grammar & Teaching Reading and Writing
教科書のチャプターリーディング(2つ)、論文2本、ビデオ1本。
プロセスライティングとジャンルアプローチの2種類のライティング指導法を学んだ。また、ライティングでは生徒の作品が可視化されるため教師のフィードバックが非常に重要となる。フィードバックの種類と与え方についても学んだ。学習者間で与えるフィードバック(peer feedback/peer editing)は今まであまり意識したことがなかった。学習者を新たな教育リソースとみなす考え方はまだまだ課題がありつつも、大勢の学習者に対して教えなければならない日本のEFL環境において使い方次第では面白い試みになるのではないかと思った。
Week 8 Teachers as designers: Integrating assessment in the lesson design
教科書のチャプターリーディング(1つ)、ビデオ2本視聴。
有名なBloom’s taxonomyを参考にしながらどのように授業をデザインして評価に繋げていくかを議論した。
Week 9 Differentiated instruction & Presentations (final paper): reflection on teacher development
教科書のチャプターリーディグ(12章)、論文5本。
日本のEFL環境には馴染まないが、differentiated instructionの概念についても学んだ。このdifferenciationは個々の特性に合った指導の最適化を目指すものである。日本では同じ尺度で語学スキルを測ることが求められるし、生徒一人一人の特性に合った指導はやりたくてもできないだろう。しかし、理想的には生徒一人一人に目を向けて学習アドバイスをすべきなのだろう。
Week 10 Final Paper
最終週は論文提出に向けて授業は行われなかった。この週はとにかく図書館にこもりひたすらパソコンで文字を打ち続けた。プログラムの友人は母国に帰っていたり、メキシコやヨーロッパに旅行に行ってたりと優雅な夏休みを満喫している。時々見るインスタグラムのフィードを羨ましく思いつつも、自分は学位を修めるためにアメリカに来たのだと気持ちを奮い立たせながら最後までやり切った。
半年近く前のことでうろ覚えの箇所が多々ある。資料等を見返しながら打ち込んでみたが、大学院の全ての授業を振り返るのは非常に骨の折れる作業だ。しかし、少しでもメモを残しておけばきっと今後どこかで役に立つであろう。この授業で一番大変だった部分はタイムマネージメントだ。授業を受講しながら、自分が担当しているクラスの準備をして、その授業の振り返りレポートを毎週のように提出しなければならなかった。テンポよくタスクをこなしていかないとどんどん課題が溜まり込んでしまう。最初はそのリズムを形成するまでに時間がかかってしまったような気がする。
有難いことにこの授業でも最終的にAをいただくことができた。
そしてようやく3週間ほどの夏休みに突入した。秋学期、春学期、そしてサマーセッションと休む間もなく走り抜けた気がする。春休みはPA州内を旅行する予定だ。初めて家族とアメリカで過ごす時間が楽しみだ。
それでは今日も良い1日を。
きたろう





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最終更新日  2025.01.29 01:24:50
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