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カテゴリ:生涯経済プラン
CGBSホームページでは、「独立・起業に役立つレポート」と題するコーナーを公開しています。このコーナーでは、生涯現役を目指すあなたの自己実現をお手伝いするために、独立・起業のナビゲーターCGBSから独立・起業に役立つ様々な情報を提供しています。 このブログでは、ダイジェスト版でご紹介します。今回は「江戸時代の商人に学ぶ ~始末・才覚・算用のすすめ(その3)~」です。 江戸時代の商人たちは、事業を堅実で合理的に行っていたといわれています。特に古い商家には、経営の三大要素として「始末・才覚・算用」が伝わっています。この「始末・才覚・算用」は、これから独立・起業を目指す場合にも、成否を分けるポイントになるのではないでしょうか。 ◇算用する-採算性- 算用とは、勘定や財政のことをいいます。勘定を精密に確実にして経理を誤らないことが大事であって、何事も算盤(そろばん)勘定するということを意味します。 簡単にいえば、算盤勘定に合うかどうか、採算性を確保するための商売の全体構想をいいます。現代風にいえば、経営計画・経営管理につながります。 短期的な利に敏いことの代表的存在である大阪商人ですが、実は長期的な算用でも優れた才覚を発揮していたようです。大阪商人は、「儲けるために働くのであって、損するためではない」との考えをもって商いをしていたといいます。1回の取引ごとに確実に利益を確保し、1件1件のお客様から僅かでも儲けさせていただく。これが商売を長く継続させるコツであると考えていました。 一方で大阪商人は、1回の取引ごとといった短期的な採算だけではなく、長期的な観点からの採算も重視していました。大阪の豪商・鴻池家の家訓には、「利益に目がくらみ、おぼつかない方との取引はしてはならない。間違いのないような取引のみにし、貸付金が大きくならないようにすること」(現代語訳)との教えがあります。これが一要因となり、鴻池家は倒産没落せず健全に続きました。 江戸時代の商人の経営の三大要素といわれる「始末・才覚・算用」について考えてまいりましたが、最近の経済事件を見ていますと、鴻池家の家訓にいう、「利益に目がくらみ、おぼつかない方との取引はしてはならない。」を忘れて、利益のみに走った不見識な経営者の多さが目立ちます。温故知新という言葉の通り、私たちも独立・起業を考えるとき、あるいは起業後の経営において、「始末・才覚・算用」という商いの三大要素を思い起こし、経営のあるべき姿を考えるべきではないでしょうか。 (後書き)本稿は当社顧問税理士の伊藤武彦先生からお届けいただいている経営支援ニュースレター平成20年1月号P2~P3「経営」から引用させていただきました。 (CGBSホームページ「独立・起業に役立つレポート」より引用) <提供>このブログは、生涯生活設計のオプションの一つとして、少ないリスクで独立・起業が可能な業種であるネットショップのあれこれを提案するCGBSが提供しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.07 11:03:17
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