家族の一体感=エピソード3=
2月2日、娘が志望する中学校の合格発表の朝、お兄ちゃんが言い出しました。「結果を見たら今日の午後受験がヤバイんじゃね?」試験問題の解答確認でケアレスミスが発覚した1日夜、家の中は重い雰囲気に包まれていました。「合格発表は自分で確認する」と言っていた娘も、さすがに意気消沈、「確率20%以下」との弱気の発言でした。娘とお母さんが別の中学校の受験に出かけた後、(父)「どうする」(息子)「お父さんとオレが先に見てから判断しね?」受験会場の控え室で待機するお母さんに電話し、娘以外の総意で我々の先発隊が決まったのでした。「人ごみの中では見たくない」との息子の意見もさもありなん。発表時間の11:00より20分遅れて現地入り。道すがら、「やっぱ行きたくネ・・・、でも行かなきゃナ」と息子。会場が近づくにつれ悲喜こもごもが行きかう中、息子が「やっぱり先に見ておいたほうが良い」と決断、会場に入りました。「ウソ!!・・・あるじゃん・・・」私より先に番号を見つけて、息子はしばし放心状態・・・。「アンビリバボー」と呟きながらも、お兄ちゃんの顔がくずれていきました。(無論私もそうでしたが)息子はすぐさまお母さんに結果を告げ、「誰も結果を知らない事にして、みんなで見に行こう」と伝えます。娘本人に感激させたかったのでしょう。粋な計らいです。別の学校の受験会場がある池袋に向かい、娘たちと合流。わざと昨夜の重い雰囲気を醸し出しながら、再度発表会場に向かいました。その間、お兄ちゃんは妹には縁起の悪い話しばかり(イジワル)。お母さんは喜びを隠すのが精一杯。十数分後の妹の、満面の笑顔を見たいお兄ちゃんの段取りでした。普段は淡々としている息子ですが、妹想い・家族想いの一面を垣間見ることができた1日でした。・・・娘には当分告げられない事実です・・・