カテゴリ:映画
友人から借りた「男はつらいよ」のDVDを観ました。この第5作「望郷篇」はファンの間では、寅さんが経験した最も残酷な失恋との評判らしいですね。また、この作品にはキャスティングも絶妙で、マドンナとその家族、寅さんの恋敵になる男など、テレビシリーズからのファンにはたまらない仕掛けになっています。 しかし、物語の大半は、寅さんの片思いにではなく、寅さん曰く渡世人、その末路を描く事に重点が置かれています。心機一転、正業に就いたものの長続きできなかった寅さんの無念が観る者の心を打つと思います。 このDVDを貸してくれた私の友人は、生まれも育ちも葛飾区柴又、渥美清氏が存命の頃は「寅さんの柴又」と言われる事が嫌でたまらなく、作品も大嫌いだったそうです。しかし、最近になり、改めてシリーズを観直してその魅力に取り付かれて、せっせと私にDVDを貸す訳です。 私もシリーズの後期ではなく、30代後半で血の気の多い寅さんに、大いに興味を覚えているところです。
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