こんにちは
大町です♪
最近、有難いことに、この自己満企画についてお客様とお話する事がありまして、
あれ?最後に上げたの、いつだっけと遡ると…
なんと昨年の5月(笑) 完全に忘れてました…
という事で、好評かどうかはさておいて、お話に上がったので、
本日は久しぶりに「意外と知らないスーツのお話」を書きたいと思います!
今回は
「裏地(裏仕様)について」
裏地がどの部分かはご存知だと思いますので、
じゃあ裏地の役割って?
簡単に言うと裏地の役割は着心地の向上とスーツの見た目を整える事の2点になります。
1.着心地の向上
裏地が滑る事で着脱がしやすくなると同時に、
動く際に表地との摩擦が起きないようする役割を持っております。
2.スーツの見た目を整える
スーツの保形と防汗、防汚という役割になります。
保形は表地と縫い付けられることで表地の形を安定させてくれています。
防汗、防汚は単純に裏地がある事で、
汗や汚れといったものが表地に移りにくくしてくれるという点になります。
単純にとは書きましたが、裏地があるのとないのとでは、
表地のダメージはかなり変わりますので、重要ですね!
では、裏地の役割がざっとお分かり頂けたところで、
裏仕様についてご説明していきます。
スーツを買われる際やオーダーをされる際に
総裏(そううら)ですか?背抜き(せぬき)ですか?
と聞かれた事がありませんか?
意外と聞かれても何の事?って思われる方も多いはず!?
それでは、総裏から
総裏とは、(上記写真を参照)
テーラードジャケットの裏地が袖だけでなく、身頃の前側、
そして後ろ側となる背中側の裾まで付いている仕様のことになります。
総裏はあらゆる箇所に裏地が付いているため、
とにかく摩擦が起こりにくいことがメリット。
裏地の役割からも、最も耐久性の高い仕様になります。
続きましては背抜き
背抜きとは、
背中の肩甲骨あたり~裾までの裏地が省略された仕様を指します。
写真の通り、背中部分の大半に、裏地がないのがお分かりいただけると思います。
※裏地が同色で分かりづらくスミマセン
背中の大半に裏地がない為、総裏と比べて通気性が高くなります。
また、裏地を抜いた部分は、あまり身体に触れない為、
摩擦に起きにくい、といった点では総裏と大差ありません。
とはいえ、裏地によって支えられる部分が少なくなるため、
総裏と比べると多少型崩れはし易くなります。
主に総裏が秋冬、背抜きが春夏の仕様と言われてはきましたが、
最近ではクールビズにより、夏にジャケットを着なくなってきたので、
一概にどちらがどの季節という物もなくなってきた傾向にあります。
ちなみに
なるべく型崩れを遅くしたいという私、大町は全て総裏、
少しでも軽やかに着たい、代表千種は背抜きがほとんどです(笑)
正直、総裏が暑い、背抜きが涼しいというイメージはありますが、
体感温度が10℃変わるわけではないので、代表と私のように好みで選んでも◎だと思います。
ちなみに夏場でもジャケットを着る方にオススメな裏仕様は
半裏と言われる仕様になります。
半裏とは背抜きの裏地をさらに減らした仕様の事になります。
背抜きに比べて前身頃についている脇下から裾にかけて、
裏地がカットされているのが分かるかと思います。
全体的に軽やかで涼しい仕様になります。
もし、夏用スーツが必要です!という方は是非お試し下さいね。
さぁ、ここまで裏地、裏仕様についてご説明致しましたが、
最後は裏地の素材について…
既に相当文章だけのブログになりつつあるので、
裏地の素材は簡単にメリットとデメリットだけ…
先ずはポリエステル
スーツの裏地としては一般的な素材ですね。
メリットは耐久性
デメリットは放熱性、静電気防止
になります。
破れ等に物凄く強い反面、吸湿性が低く、熱を身体に溜め込みやすい生地です。
続きましてはキュプラ
キュプラは再生繊維の一種でベンベルグが有名ですね。
メリットは放熱性、静電気防止
デメリットは耐久性
ポリエステルの逆で吸湿性が高く、熱を外に出す効果がある反面、
強度がポリエステルより多少落ちます。
正直、どちらにもメリット、デメリットがあり、
寒がりさんにはポリエステルをオススメしますし、
着心地を重視するなら、私的にはキュプラかなと思います。
ちなみに弊店のスーツは基本的に裏地はキュプラになります。着心地抜群!!
ただ一概にキュプラが全て良いという事はないので、用途でご相談頂ければと思います。
まだまだ書きたい事があるのですが、本日はこのくらいに…(笑)
あとは大町まで…答えられる範囲でお答えしますよ!
それでは、本日のブログはこの辺で
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