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カテゴリ:水
これまで2回に渡って水道水の話を書いてきましたが、 自分自身、これを書こうと思い始めるきっかけに出会うまでは 水道水が良くないって言う何となくぼんやりとした話で、 ここまでの状態になっているとは思いもしなかったと言うのが 正直な感想です。 何故、たくさんの種類の浄水器が売られているのか? コンビニやスーパーで、どうしていろいろな水が売られているのか? この辺も、これまでの話でなるほど納得といった感じです。 (私が勉強不足だっただけで、多くの人は既によくご存知なのでしょうね) さて、そこで今回は売られている水、 ミネラルウォーターについて見てみたいと思います。 私も現在、飲用する水は毎月のように購入しているのですが、 今回、水のことについて調べて行くうちに、 この購入している水ってどうやって作られた水なんだろう?って 思うようになりました・・・。 実は、売られている水(飲用)には4つの種類があるってこと、 ご存知だったでしょうか? 1.ナチュラルウォーター 2.ナチュラルミネラルウォーター 3.ミネラルウォーター 4.ボトルウォーター これって農林水産省のミネラルウォーターに関するガイドラインで 定められているのが、この4種類。 皆さんもご自分が飲まれている水には、必ずこの4種類のうちのどれかが 「品名」と言うところに記載されているので、探してみてくださいね。 さて、このそれぞれはどのように違うのかと言うと・・・ ナチュラルウォーター その名の通り、「自然水」と言うことになるのですが、 特定の水源から採取され、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理をしていない水 ナチュラルミネラルウォーター ナチュラルウォーターの中でも、ミネラル分が天然の状態で溶け込んでいる水 (地下で滞留又は移動中に無機塩類が溶解したもの・鉱水・鉱泉水等) ミネラルウォーター ナチュラルミネラルウォーターを原水にミネラルの調整を人為的に行った水 (複数の原水の混合・ミネラル分の調整・ばっ気・オゾン殺菌・紫外線殺菌等) ボトルウォーター 上の3種類の水以外で、処理の限定がない飲用できる水 (原水は水道水など飲用できれば何でもよい ) さぁ~て、皆さんご愛飲の水はどれでしたか? 更に、食品衛生法では、 "水のみを原料とする清涼飲料水を云い、鉱水のみのもの、 二酸化炭素を注入したもの、カルシウム等を添加したもの" とあります。 (※鉱水とは無機塩類を多く含む水のこと) 実は・・・ ミネラルウォーターに関する公の規定は、これだけしかないのです。 つまり・・・ 市販されるミネラルウォーターはどんな水でもミネラルウォーターと 称してよいわけですが、実際には市販されているものの大部分が ナチュラルミネラルウォーターなのです。 しかし、更に落し穴があって、地中においてミネラル分が溶解した地下水で、 沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理をしていないものがナチュラルミネラル ウォーターであり、成分(量)の規定は全くなし。つまり、特定の場所で 汲み上げた地下水は殆ど当てはまると言うわけです。 ですから、ミネラル分が入っていなくてもミネラルウォーターと呼んで 何ら問題なしと言うのが現在における日本のミネラルウォーターの 実態なのです。 例えば・・・ ハウス食品工業の「六甲のおいしい水」は六甲山麓(神戸市)の 住宅地の一角にある地下100mの井戸から汲み上げたものです。 また、サントリーの「南アルプスの天然水」は同社のウイスキー 蒸留所(山梨)の地下70mから汲み上げたものです。 つまり、どちらも井戸水。 これらのことから何が解るのかと言うと・・・ 水道水には厳密に水質管理の基準が定められていますが、 ミネラルウォーターには水質管理基準は何も無いのです。 水質管理は生産者任せなので、ミネラルウォーターの全てが 安全とは必ずしも言えないということなのです。 現在、日本各地の名水と言われるような原水を汲み上げ、 ボトル詰めされた水が、全国各地で販売されていますが、 中には、昔から名水と呼ばれているので、簡単な水質検査だけを行い、 単純にボトル詰めをして販売しているというところも少なくありません。 ちなみに、環境省が選定した「名水百選」と言うのがありますが、 その中にインフォメーションとして・・・ 「飲用に適することを保証するものではありませんので、 飲用に供される場合は、その名水が所在する自治体にご確認ください。」 ・・・とあるのです。 実は全国各地の名水と呼ばれる水も、様々な環境悪化に伴い、 水質が悪化しており、屈指の名水と呼ばれる屋久島の水ですら、 近年の水質調査で微量の有害物質が検出される結果が出ているそうです。 (酸性雨などの影響だと言われています) つまり、全国各地の天然水などは、今や高度な処理なくしては 安心して飲むことができないと言うことでもあるのです。 1995年には、国産のミネラルウォーターからカビやプラスチック片の 混入などで商品が回収された実績もあり、ミネラルウォーターは 法律で何ら水質が規定されていないことから、罰則などもなく、 製造・販売する業者の正常な倫理観を消費者は信じるしかないのです。 私達は水道水を飲みたくないから、 水道水よりも安心して飲むことができるから、 ミネラルウォーターを購入している筈ですが・・・ ・・・実際、中身はどうなのか? ![]() 疑問符をふらざるを得ないと言うのが、現段階での結論です。 ![]() ![]()
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Last updated
2006.05.12 08:49:12
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