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カテゴリ:水
水や浄水器の話をするとき、往々にして言われるのが、 「そんな超微量な問題物質の事を気にしていても仕方ない」とか、 「1/1000ミクロンの話なんて人体に影響ないよ・・・」なんて言われている。 確かに、超微量の問題物質、その大きさはナノレベルの話かもしれません。 それって、外出先のドアノブや電車の吊り革を誰が触ったか解らないから 消毒液と脱脂綿を持ち歩くのと同じような、超神経質な人の考えと 同じようなものだと言われそうだ・・・ ・・・しかし 超微量・超微細な問題物質でも、「チリも積もれば山となる」の言葉も あるように、超微量・超微細な物が体内に蓄積され、やがて病気になる、 アレルギーを発症すると言った時間の経過と共に問題物質が体内に蓄積され、 様々な問題を引き起こす原因になるのだと言う理解が必要なのです。 浄水器のことを考える時にも、これと同じ事が言えます。 仮に、浄水場では完全に安全な水が送り出されているとしても、 水道管の問題、水道水に含まれる塩素によって作り出される問題物質、 共同住宅やビルの貯水槽の問題もあります。 古い住宅では、宅内配管の劣化のによって起きる問題などなど・・・ 自分の家の蛇口をひねって出てくる水が、一体どんな水質なのか? 実は検査をしてもらわない限り解らないのです。 つまり、 浄水器を設置する時に、できれば水質試験をしてから浄水器を選ぶと 言う事を消費者ができれば良いのですが、残念ながらそれは非常に 難しいと言わざるを得ません。 世界的に見ても、各家庭ごとに水質検査を実施していると言う話は 聞いた事がありません。 つまり、そんなことできないと言うことです・・・ (お金と時間を掛ければ理論的には可能ですが・・・) そこで考えられる事の1つが、安全な水を買って飲むと言う事になり、 もう1つが、水道水を浄化して飲むと言う事になるわけです。 水を買うか、浄水器を買うか、これはとても迷うところです。 私も妻にあれこれ言われながら、今のように水のことを知らない頃から、 どうやって妻を納得させるかと言うことから、紆余曲折を経て現在は 浄水器+ミネラルウォーターの両方を用いていると言う現況ですが、 水の事を知れば知るほど、今のままでは駄目だと思い始めています。 我家の浄水器は据え置き型で浄水能力12000L(リットル)の物を使っています。 しかし、12000Lと言うのは、主に水の汚れを取り除く能力で、 水道水中で問題となるトリハロメタンや重金属などの除去能力は 6000Lと取り扱い説明書で表示されています。 この製品、大手家電製品メーカーの浄水器なのですが、 何故こんな表示になってしまうのか?正直なところ不思議でなりません。 今や浄水器が必要と感じて購入する人は、トリハロメンタンの存在や 重金属などの人体に有害な物質を取り除きたいと考えているはずなのに、 浄水能力12000Lと大々的に表示して、但し書きでこれらの物質の除去は 6000Lまでと書く・・・これっておかしいですよね? 本来、トリハロメタンなどの微細なサイズの問題物質は、 中空糸フィルターや不織布などで取り除く事はできません。 何故なら、これらのフィルターの目よりもトリハロメタンの方が小さいので、 これらを通過してしまうのです。 しかし、我家の浄水器には、トリハロメタンや重金属を除去できると 説明書にはあります。 但し、全浄水能力の半分までと言う但し書き付きですが・・・ じゃあどうやってこれらを除去しているの?といろいろ調べてみると、 「活性炭」で吸着していると言う事が解ったのです。 ろ過しているのでは無く、活性炭にこれらの問題物質を吸着し除去 しているのです。 つまり、吸着面積を超えた時に、これらの物質はろ過されずに そのまま出てくるようになると言う考え方です。 だから浄水能力は12000Lで、但し、トリハロメンタンなどは6000Lと言う 表現に・・・なぁ~るほどです。 しかし、実際には活性炭の吸着除去と言うことは、吸着能力というものは 徐々に落ちて行く筈ですから、トリハロメタンや重金属を常に完全除去 できているわけではないと言う事も言えるのです。 実は、トリハロメタンや重金属イオンを完全に除去できるフィルターは 今のところ「逆浸透膜」と言う物しかありません。 「逆浸透膜」の使われていない浄水システムでは、一番問題となっている 問題物質を完全に取り除くことができないのです。 何故、欧米に日本型の小型浄水器が普及していないのか? その答えは、浄水能力が不完全だからです。 今後、我家にどのような浄水器を入れるべきなのか? または、浄水は諦めるべきなのか? この辺の答えは、まだ出ていません・・・。 ![]() 今後も継続して、いろいろと調べて行きたいと考えています。 ![]() ![]()
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Last updated
2006.06.05 11:06:57
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